番組紹介
南インド――広大なインド亜大陸の中でも、北インドと比べると、その表情は趣を変えます。
南インドは、言葉も食べものも文化も違う、おおらかで優しい南国の雰囲気が漂います。
それもそのはず、政治の中心地・北インドは北方から来たアーリア人がそのルーツであるのに対して、
南インドの人々は遥か昔からインド大陸に暮らしていたドゥラヴィタ文化を受け継ぐネイティブインディアンなのです。
そこには、まだ見ぬもうひとつのインドの顔があります。
今回、番組では南インドの中でも、スパイスとアーユルヴェーダの故郷、アラビア海に面したケララ州を北から南へ縦断。
州境を越えて、インド亜大陸最南端のコモリン岬を目指します。
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【見どころ】
南インド、ケララ州最大の港町、コーチンから旅はスタートします。
スパイス貿易でにぎわった古都コーチンは、いまなおポルトガルやオランダ商人の街並みが残り、旅情をかきたてます。
コーチンでは、ケララ州発祥のインド4大古典舞踊のひとつ、カタカリダンスを紹介。
歌舞伎と似た隈取の化粧が特徴的で、男性の役者が女形を演じるところも日本の歌舞伎と通じるものがあります。
上半身、とくに顔の表情と手の指先の変化だけで喜怒哀楽を演じる魅惑的な舞踊を堪能ください。
ケララは現地の言葉でヤシの木を意味します。
コーチンを離れ、海沿いの道を南下するにつれ、ヤシの木々が生い茂る光景が広がっていきます。次の目的地はアレッピー。
運河が多く、水郷地帯として知られるケララ州沿岸の中でも、アレッピーは舟遊びのためのハウスボートが集まる観光の玄関口。
その姿は、インドのベニスといった趣があります。ここから大小さまざまな遊覧船が運河へと出発していきます。
ハウスボートは日本の屋形船などその比になりません。
リビング、キッチン、ダイニング、ベッドルームにシャワー、トイレを完備した、動くホテルのような船です。
外観は籐やヤシで葺かれていて、クラシックなイメージ。
のんびりと水郷地帯を進むハウスボートの映像は、観る者の心を癒してくれることでしょう。
3番目の居留地は高原の町、テッカディです。お茶やスパイスの畑が広がる、のどかな地帯で、
近くには野生の虎や象のサンクチュアリでもあるペリヤール国立公園が広がります。
番組では、ペリヤール湖の遊覧船の旅へ、視聴者をお連れします。
途中、ケララ州の州都・トリヴァンドラムに立ち寄りつつ、最後に目指すのはインド亜大陸最南端の地、カーニャクマリです。
ここはインドで唯一、海から太陽が昇り、そして海へ沈んでいく地。
ベンガル湾、インド洋、アラビア海の3つの海が交わる地であり、ヒンドゥー教の信者にとっては聖地として知られ、
朝陽を浴びながら沐浴することで永遠の命を授かることができると信じられています。
このほか、番組ではケララにルーツをもつインド5000年の伝統医療であるアーユルヴェーダについても取り上げます。
日本では美容のイメージが強いですが、スパイスやハーブが自生する南インドだからこそ発達してきた医療です。
ホテルに滞在しながらアーユルヴェーダを受けて、心と体を保養する――そんな旅の楽しさを紹介します。
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見たいです!再放送よろしくおねがいいたします。