日本一と評判の高い飾り職人の久兵衛が 隠居所で心臓を刺されて死んだ。
平次は、身内の者の犯行とにらみ、各々のアリバイを調べた。
その結果、犯行時間の明け六つに所在がはっきりしないのは養子の小三郎だけだった。
それを横あいから聞きこんだ万七がさっさと小三郎を捕まえ番屋に連れこんでしまった。
さらに吟味同心の黒崎が、犯人と決めつけて厳しい拷問にかけた・・・
山脇源内と名乗る"義賊"が現れた。大名屋敷や大店の商店から金を盗んでは、その金を庶民にばらまくのだ。
しかし、平次には、とても義賊とは思えなかった。金を盗まれた以上、必ず誰かが泣いているに違いない。
案の定、金を盗まれた尾張藩江戸屋敷の御蔵番・奥宮鏡太郎が切腹を計った。
新三郎がこれを止め、平次は奥宮の頼みで尾張の蔵を調べた・・・。
大工の伊之助の娘・お北が、弟で六つになる乙松がいなくなったと、平次のもとにやってきた。
乙松は、六年前、伊之助が神社の境内で拾ってきた子らしいが本当の子のように可愛がられてきたという。
ところが、父の伊之助は乙松を探そうともせず酒浸り。
しかも、乙松がいなくなった日、呑み屋のの借金を綺麗に払っていた。
そして、「大工伊之助のせがれ 乙松」と彫った迷子札を大事にそうに持っていた。
平次は、単なる迷子ではないとにらみ、八五郎に伊之助の行動を見張らせた・・・
下谷の質商・江島屋良介は、息子の良太郎のために、本郷小町と呼ばれる
米屋の和泉屋の一人娘・お関を嫁にとるために二千両の結納金を贈ることになった。
和泉屋では、お関を嫁にやりたくないのだが、経営不振のため借金がかさんでおり。
やむなく江島屋からの二千両をうけとることにしたのだ。
将来を誓った手代の千代松と一緒になりたいお関は涙また涙。
やがて、二つの千両箱を積んだ馬は、江島屋を出発、和泉屋の奥座敷に運び込まれた。
ところが、千両箱をあけると、中は砂利に化けていた・・・
短筒を使った御金蔵破り"疾風組"が出没。
平次は、海産物問屋・平戸屋こそ盗賊の正体とにらみ張りこみを続けていた。
その平次が、平戸屋の手代・仙三を見失った直後に銃で撃たれた。
弾は、平次をそれ、近くにいた老人・駒吉に当たった。
駒吉は、間もなく死亡。娘のおひでは、必ず敵をを討ってやると決意。
平次も意を決して平戸屋に乗り込んだ。
ところが、平戸屋はもぬけのからだった・・・
ある夜、三軒長屋のまん中の家に住む古物商の周助が、何者かに出刃包丁で殺された。
平次は、周助の家の中から「娘の婚礼祝いとして」と添え書きのある二十五両を発見、
周助に子供はなかったはずだがといぶかしく思った。
平次は、現場に落ちていた煙草入れの根付けを手がかりに捜査を開始。
そのさなか、お玉ヶ池の口入れ屋に頼まれたという男に襲われた。
どうして口入れ屋が捜査の邪魔をするのか・・・
紅白粉問屋・和泉屋の主人・久兵衛が病死し、後には結婚して一月もたたない後妻のお妙が残された。
初七日の夜、和泉屋には久兵衛の弟妹のほかに、久兵衛がよそに生ませた子だと自称する竹次が集まり遺産分けを要求したが、お妙は冷たくはねのけた。
そして、五ツの鐘が鳴った直後庭先で愛猫のたまに餌袋から餌をやろうとしたお妙が、何者かに刺されて死んだ・・・
八五郎が数年前顔なじみだった矢場女・お半から、お雛という赤児を預けられた。
お半に理由を問おうとすると、ただ、黙って手を合わすばかり。
今は、お半は二人の子を連れて勤め先だった楊弓場の主人・半田屋久太郎と結婚している。
だが、久太郎が最近、若い矢場女・お銀に気を移し、二人は不仲になっていた。
そんな矢先、久太郎が心臓を矢で射抜かれて、何もにかに殺された・・・
深川木場の漆問屋・伊勢屋万兵衛が風呂場で首を斬られて死んだ。
木場は、平次の縄張りではなかったが、筆頭与力の笹野弥三郎が平次に調べてほしいと頭を下げた。
というのも、笹野は、一月前、外で呑みすぎ、気がつくと宿で見知らぬ女のそばに寝ており、
現れた亭主に十両ゆすりとられてしまった。
その時、隣室から現れた万兵衛に十両用立ててもらい、その証文が伊勢屋にあるはずで、
捜査が長びけばその証文が伊勢屋にあるはずで、捜査が長びけばその証文が奉行所の醜聞に利用されかねないという訳だった。
平次は苦笑しながら一日で犯人をあげることを約束する・・・
呉服商の伊勢屋に深夜、盗賊が入り、土蔵から金が奪われた。
どうやら宵の口に、手洗いを借りに店の奥に入った女がそのまま家のどこかに隠れていて、
夜中になって裏木戸を開けて仲間を手引きしたらしい。
伊勢屋には、平次や万七のほかに古株の岡っ引き・繁造も駆けつけた。
繁造によると同じ手口の事件が続発しているという。
"千里の虎"と呼ばれる盗賊が江戸市中を荒らし回っていた。
同心の高島軍兵衛は、岡っ引きたちを集めて犯人逮捕を急げと叱咤した。
そして、ある夜、初老の岡っ引き・半助が、"千里の虎"の前に立ちはだかり、刺殺されてしまった。
万吉が、ニセ小判を持っている男為吉を捕えた。
ところが、この男は奉行所へ連行する途中、殺されてしまった。
同心・岩村は、男の死ぬ間際の言葉を手がかりに、築地の加賀屋へ踏み込んだ。
だが、証拠はなにも出てこなかった。
江戸市中を荒し回わる強盗団"闇鳥"を足抜けした男・留吉が、奉行所に逃げ込んできた。
留吉の話から、平次は闇鳥の首領・辰蔵が小料理屋"初音"の酌婦・お栄にぞっこんであると知った。
折しも、お栄の身辺を調べていた平次は、大切な生き証人・留吉が、牢番・定六の目をかすめ自殺した、との連絡を受けた。
大工の宇之吉が、金貸しの金兵衛を殺したかどで捕らえられた。
死体は顔を焼かれるという無惨なもので、宇之吉の仕業と裏付ける証拠は山ほどあった。
だが、平次は、あまりにも揃いすぎている証拠に疑問を感じた。
宇之吉の家を訪れた平次は、そこで、孝行息子のの勘太と会い、その心根に動かされ再捜査の約束をしたのだった。
米問屋の頭取・松屋五郎兵衛が斬殺された。
葬儀の当日、嘆き悲しむ松屋の一人娘・お糸に、副頭取の秋田屋儀平は一通の約定書を見せた。
それは、秋田屋の次男をお糸の婿養子にすると書かれた松屋の手と見られる結婚約定書であった。
若い男女の心中死体が発見された。
死んだのは、大工の伊作と茶屋女で、女の腹にノミによる刺し傷があったことから、無理心中と見られた。
伊作の懐にあった証拠のノミを調べた平次は、それがかなりの上物で大工が持てるような道具ではないことを知った。
子供が土蔵に閉じ込めらた、という嘘の隙をつき、仏具商・三州屋から二千両が盗まれた。
下手人の仲間が店の中にいるのは明らかであったが、誰だかわからない。
平次は嘘をついた子供・直八を捕え、やさしく諭した。
やがて、直八に戒められ、罪を悔い改めたい、という母親のお蝶が自首してきた。
獄門台に送られた盗賊の兄の復讐をするため、上方から殺し屋の3人が江戸にやってきた。
次々と関係者が殺され、平次も鉄砲で撃たれて大川の中に消えてしまった。
嘆き悲しむお静、万七らをよそに殺し屋たちは次に笹野の命を狙った。
だが、平次は奇跡的に一命をとりとめていた。
手負いの体を押し、平次は笹野を訪ねた。
失恋の痛手で目もうつろの万七は、河内屋殺しの現場近くで小さな袋を拾った。
これを下手人一味に見られた万七は、袋を川に捨てていたにもかかわらず命を狙われるはめになった。
小袋の中には殺しの原因となった麻薬が入っていたのだ。
平次はある日、口のきけぬ男の子・長太を保護した。
長太は、父親の仙吉が殺されるのを目撃し、そのショックで口がきけぬなったと見られた。
金もなく人に恨みを買うこともない仙吉がなぜ殺されたのか。
平次はその原因がつかめぬまま操作を続けた。
悪徳同心・浅沼の妻・お加奈は地味ながらも妖しい魅力を秘めた女であった。
ある日この浅沼が何者かによって殺され、またお加奈の嫁入り前の奉公先の主人・木田屋伊平も変死をとげた。
平次は、下手人捜しに躍起になったが、2つの事件に関わりを持つお加奈は
晴々とした表情で小料理屋を始めようとしているのであった。
八五郎が浪人・皆川半之丞の妹・お京に一目ぼれ。
皆川家からは毎日妙な物音がすることから、八五郎は張り込みをかねて、お京のもとに「素読」の手習いに通った。
一方、平次は、半之丞が暗殺された長崎奉行の弟で、隣家の長崎屋こそ、その下手人とにらんで探索していることを知り、
ことの重大さに驚いた。
八五郎のもとに、相模屋の女将・お道が現れ、主人が何者かに命を狙われていると告げる。
お道は奉公人の権八とお杉が怪しいというが、八五郎はイタズラと取り合わない。
しかし、その直後相模屋主人が殺され、権八が姿をくらます。
権八は5年間給金を受け取っておらず、そのことで主人と対立していたというのだが。
島抜けをした凶悪犯・左源太と一八が平次の家に乱入し、お静ら4人を人質に取った。
2人の狙いはただ1つ、平次の命。
かつて左源太がお縄になった時、平次が左源太の恋女房を誤って死なせてしまったことを恨んでの犯行であった。
平次は、自らの命をかけ、左源太らと一人で対決する。
殺された"ユスリ屋"の部屋から発見された銀のかんざし。
平次はこのかんざしを売ったもみじ屋の主人・秀次に疑いの目を向けた。
そして、もみじ屋の過去を調べるうち、主人の秀次が秀次本人でないことに気付いた。
この事実をつかんだ人間がもう1人いた。秀次の女房で女郎上がりのおとよだ。
秀次の過去の暗さを知りつつも、おとよは懸命に亭主を支えた。
しかし、その愛する亭主の正体は、押し込み殺人の重罪人であった。
旅宿で客の金が盗まれた。宿には、失火で所払いの朝吉も泊っていた。
江戸で再び罪を犯せば死罪。それを承知で朝吉はあっさり犯行を認めた。
人のいい朝吉はすぐだまされる。失火事件も奉公先の主人の罪をかぶったもの。
世間が信じられなくなった朝吉に平次は生きる希望を与えようとする。
富くじを売る大倉屋に前で、万七が5年前に取り逃した錠前氏師・加助を発見、
一旦お縄にしたものの加助は何者かによって殺されてしまう。
平次は、加助が大倉屋への押し込みを狙っていたのではないかと疑い、
加助と同じ錠前師の松造に聞き込みをするのだった。
江戸市中で謎の詐欺事件が多発。それにまつわる殺し、自殺が続いた。
だが、なぜか欺された人々は沈黙したまま。
たまたまその被害者を発見した平次は説得を重ね、ついにその真相を知った。
事件は隠し金山をエサに金を集めた"黄金の罠"。
被害者は、死罪になることを怖れ、訴え出ることができなかったのだった。
質屋を遅い金を強奪した男が、男女4人を人質に居酒屋に立てこもった。
平次ら捕り方は、その居酒屋を包囲。頃合いを見て平次は店中に突入した。
ところが、中では下手人が刺し殺されており、人質の1人・佐吉が短刀を持ち茫然と立ちつくしていた。
残り3人の人質は、下手人ともみあいになった際、佐吉が誤って刺したと証言。
佐吉に科はないということになった。だが、平次は、事件に何かひっかかるものを感じた・・・
死罪となった盗人の愛人・おくらは、その捕り物を手引きした女・おこんを付け狙った。
おくらは、殺し屋集団の頭目・つる屋竜之介におこん殺しを依頼。
これに気付いた平次は、懸命におくらを守るが、竜之介一味の魔の手が徐々に迫る。
そして、八五郎までが一味に刺されてしまった。
わびしい長屋に住む老人が殺されたが、平次はその男がなぜ殺されたのか分からない。
老人の爪に付いていた緑色の香をたよりに身元を洗っていた平次は、町内に住む盲目のもみ療治師・お甲の言葉から、
それが線香であると知った。次いで、殺された老人と同じような爪の男が殺された。
平次は、下手人の手掛かりを捜しに、江戸の暗黒街に潜入―。
強盗団・鬼夜叉組の片割れを捕えた平次は、他に証拠がないことから、その男の口を聞かせようとやっきになった。
そんな折。お桂がお静に間違えられ、鬼夜叉組の手に落ちた。
一味の狙いは捕まっている一味の男とお桂との人質交換。
一味の根城をつかんだ平次はお桂の命を考え、そこに踏み込めない。
人質交換に応じた平次は、一味に罠を仕掛けた―。
金貸し婆さん・つるの店・鶴亀屋から大枚千両の金が盗まれた。
平次は、当初、その手口から闇の黒蔵の仕業と見た。
だが、それまで黒蔵が犯行に使った川筋と鶴亀屋に川筋が異なることから、
平次は別の下手人によるものと考えた。
事件当時、つるの店には、甥の庄二郎と小間使いのお松がいた。
そして、平次は、そのお松が亡父の借金の形のため、つるにこき使われている事を知った―。
夫婦そろって川崎大師参りをしていた平次は、地元の岡っ引・伊蔵の他殺死体を発見したことから、お縄になってしまった。
程なく放免された平次は、探索を開始。殺された伊蔵の悪業の数々を知った。
下手人は、伊蔵の被害者との見方が出る中、その子分・半助が証拠の凶器と共に、伊蔵のために女房を亡くした男を捕まえてきた―。
江戸市中を荒らし回る盗っ人の生体を、幼なじみの銀次と知った八五郎は、思わず相手を捕らえそこねてしまった。
これを日頃から平次を心良く思わない岡っ引き・由蔵に見られたことから八五郎は窮地に。
10日の内に銀次を捕らえると約束した八五郎は、必死で調べを重ねるが、事件とは関係ない銀次の株をかばったことで由蔵に捕まってしまった―。
人さらいの悪人をあやえ、江戸生涯所払いとなった小三郎には、愛しい女房・おきくと伜の三吉がいた。
寂しさに耐えかね、7年ぶりに江戸に舞い戻った小三郎が見たものは、飾り職人・森助と仲むつまじく暮らす2人の姿であった。
だが、幸せそうに見える3人は、実は借金の取り立てに苦しんでいた・・・。
縄張り違いの内藤新宿で起った女郎の自害で、平次はお調べを開始。
その自害が実はころしではないかとにらんだ。
宿場のご定法には、女郎が自害ならば、その親許が借金の倍返しをしなくてはならない。
平次は、程なく不審な供述をする女郎屋の番頭を追及。
だが、その番頭が口封じのため、何者かによって殺されてしまった―。
大川橋蔵さんの銭形平次が懐かしく、大好きです。
是非是非、再放送お願いします!