ニューヨーク留学中の柊子は、恋人・白坂の謎めいた電話に胸騒ぎを覚えた。妻子ある白坂は日本の超一流ホテルの重役。柊子は、彼の子を宿していた。予感は的中、白坂はニューヨークでの事業失敗に苦に自殺した。未亡人となった白坂の妻・火奈子は嫉妬のあまり柊子にいやがらせを繰り返す。それをはね返すように柊子は出産を決意した。

柊子は研修後レストランオデッセイに配属。少しも息の抜けない柊子のグチを登喜子はイヤな顔一つ見せずに聞いてくれる。息子・始にも充代という信頼できるベビーシッタ―が見つかった。柊子を憎んでいる火奈子が、辛口の料理評論家・玉本を連れてきた。指名された柊子は接客に失敗。玉本は酷評記事を書く...。

フロントに移った柊子は、UG（不良客）の扱いに苦心する。UGとおぼしき男・山脇が来るが、火奈子の紹介があるので断れない。OL風のUG・悦美はチェックイン早々、サインだけで30万も買い物。逃げる直前を柊子が取り押さえた。

企画室に配属された柊子は、長沢支配人のもと、お盆のイベント企画に忙しい。仕事が終わると、始が入院している病院に直行。始の兄・秋彦も足繁く見舞いに来ている。秋彦は柊子に、友人の歌舞伎役者・直之を紹介する。柊子は、敵情視察のため、クイーンズホテルのお盆イベント記者発表に出て驚く・・・」

プラザタカトウのNo．１営業マンがクィーンズに引き抜かれた。同時に、得意先の家電メーカーのイベントとその会長の孫娘の結婚式までクィーンズへ。柊子は、その孫娘・景子を説得、タカトウで式を挙げることに。しｈかし、それを知った会長がタカトウにどなり込んできた。

柊子の母・常子がお見合いをさせるため、突然上京した。柊子は、母に始のことを打ち明けられないまま、クイーンズホテルでお見合いをする。お見合いの席で火奈子に会うが、付き添いで来ていた登喜子のおかげで、始のことは知られなかった。お見合いの後、柊子は長沢支配人に「今夜は帰りたくない」とすがり、2人はその夜、結ばれた・・・

プラザタカトウの実習生・美津子が、ある客室の引き出しを開けると、そこに拳銃が。美津子は柊子に相談するが、ホテルとしては客の私物は拳銃といえども手を出せない。不審な客・今野は、チェックイン時に、電話も客も取り次ぐなと言っていた。今野の愛人・史子が今野を訪ねてきたが、柊子は、来客名簿にないとしらを切る。今野は、拳銃自殺をしてしまう・・・

母の常子が突然倒れた。柊子は、始を登喜子に託して大阪へと向かう。万が一の時は、「始の父親になる」と言ってくれた長沢のことをうちあけるつもりでいたが、常子は柊子の顔も判別できないまま、息を引き取った。落ち込む柊子に、常子と同じ病院に入院していた吉永が励ましてくれる。長沢は、久しぶりに出社した柊子をなぜか避け、突然吉永が柊子を訪ねて来た・・・

IMC総会が東京で開かれるという話を、柊子はニューヨークの友人・ケイから聞いた。会場を決める調査員がお忍びで来日し、タカトウにも宿泊するという。が、すでに会場は、９割がたクイーンズに決定していた。なんとかしなければと、長沢に相談するが、あきらめている。柊子は秋彦を見舞うと、火奈子に秋彦が描いたという柊子の裸体画を見せられる。その夜、秋彦から柊子に、「死ぬよ、俺」という電話が。

長沢支配人は態度を一変し、IMC総会対策に乗り出す。火奈子の提案で、クイーンズとタカトウは調査員を共同で迎えることにした。柊子は火奈子に指名され、対策会議のメンバーになる。会議はクイーンズに有利に進められる。火奈子は柊子に、「土下座すれば、タカトウに挽回のチャンスを与える」と迫る。一方、元同僚の育子から、「夫婦同然の火奈子と長沢を見た」と聞かされ、柊子はショックを受け・・・。

火奈子は柊子に土下座をして、クイーンズの悪行を告発した書類を取り戻す。が、柊子は写しをIMCの調査員に渡してしまう。会場には九分九厘タカトウが選ばれることになった。だまされたと知った火奈子は柊子をなじる。高遠社長は、長沢の背任行為をすべてお見通しだった。長沢は辞表を提出。柊子に、「今後もタカトウのホテルウーマンを辞めないでくれ」と言い残して去る。