2025年4月14日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
NEW キーパーソンは財務長官 石破政権、剣が峰の90日
2025年4月11日(金)放送分より
「これは本当に国難だ。日本の車が米国で売れなくなる」―
番組開始直前、「米国の関税措置に関する総合対策本部」を所管している役所の幹部は、私の電話取材にこう話した。いま日本が直面しているのは、まさにクライシスだ。
日本などへの「相互関税」(日本には24%)を発動した直後、その措置を90日間停止すると発表し、中国を除き突如手のひら返しの政策...
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2025年3月31日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
「同盟の絆」破壊する大失態 盟主への信頼 さらに失墜
2025年3月28日(金)放送分より
3月15日に行われたイエメンの親イラン武装組織フーシ派への米軍の空爆計画が、一般の通信アプリ「シグナル」を通じて、トランプ政権幹部の間で共有され、在野のジャーナリストにまで漏洩していた。
これは単なる「情報漏洩事件」といった言葉で片付けられる不祥事ではない。異次元の大失態だ。なぜなら軍事機密や安全保障に関する情報は同盟にとってまさに命綱だからだ...
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2025年3月18日(火)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
石破政権、一気に危険水域へ 4月政局の公算
2025年3月14日(金)放送分より
今朝起きて、「商品券を配る」というニュースの見出しを見たときは、参院選前に自公政権が国民に商品券を配る話かと一瞬思ったが、よく読んでみると総理が議員に配っていたという記事で仰天した。
自民党政務三役の一人に取材したところ、「石破政権の基盤はそもそも脆弱。しかも参院選が近い。さらに国民生活は厳しい。この三つの要素があり、普通なら『商品券待てよ』と...
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2025年3月 4日(火)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
正念場のウクライナ 牙ある安全の保証が鍵
2025年2月28日(金)放送分より
日本時間の今晩、ディール外交を展開するトランプ米大統領と、ゼレンスキー大統領が会談する。
トランプ氏は「プーチン大統領に寄りに過ぎているのではないか」との、NATO外交官の懸念が渦巻く中、ウクライナは正念場を迎えている。停戦するにしても、安易なディールにしないために「安全の保証」には「牙」がなければならない。
この放送の前にウクライナの...
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2025年2月17日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
トランプ外交 MAGA全開 タカ派とのハイブリッド
2025年2月14日(金)放送分より
ロシアのウクライナ侵攻で米国のトランプ大統領が早速停戦に向けて動き出したが、「ウクライナ抜きの和平なし」(NATO加盟国高官)の大前提を無視した、ロシア有利のディールにならないか心配だ。金のかかる戦争はしない、そんな金があれば米国民のために使う―。このような「アメリカ第一」、MAGA(Make America Great Again)と呼ばれるトランプ...
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2025年1月27日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
四半世紀の自公連立 核禁条約も試金石に
2025年1月24日(金)放送分より
1月24日、通常国会が開幕した。振り返れば1999年秋に自公の連立が始まり、協力は実に四半世紀、25年を過ぎた。今回は少数与党での通常国会ということでますます結束ぶりが試されるが、当初予算はともかく、意見の分かれる選択的夫婦別姓の問題もあり、その舵取りはいつも以上に難しい。
また、自公にはもう一つの隠れた試金石的アジェンダとして、3月の核兵器禁...
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2025年1月14日(火)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
世界同時危機 未曾有の政権移行
2025年1月10日(金)放送分より
世界で同時多発的に危機が進む中、「台風の目」であるトランプ新政権が1月20日正午にスタートし、バイデン政権から未曾有の政権移行が進む。
トランプ氏がホワイトハウスに返り咲く中、ウクライナでの戦争は4年目に入る。民間人を巻き込むイスラエルのガザ攻撃、内政混乱の韓国の影で進む北朝鮮核危機も留まることを知らない。さらにアサド政権崩壊後のシリア情勢の混...
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2025年1月 6日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
2025年 石破首相に立ちはだかる3つのハードル
2024年12月27日(金)放送分より
石破首相が2025年に乗り越えなければならないハードルは3つある、と太田昌克は見ている。
まず1つ目は、12月27日に閣議決定された2025年度予算案の成立。
1月下旬から始まる通常国会で衆院、参院で審議されるが、なんと言っても2月末までに衆院通過させないと年度内成立は危うくなる。2月末までに通過できれば予算案の議決を巡る衆院の優越で...
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2024年12月17日(火)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
イラクと「相似形」 シリア内戦再燃も
2024年12月13日(金)放送分より
独裁体制のアサド政権崩壊で過激派の反体制派シャーム解放機構(HTS)がダマスカスを掌握、暫定政府が始動したが、不安定要素には事欠かない。
まずシリアはお隣のレバノン同様、民族と宗派が入り乱れる「モザイク国家」であるという点。HTSに加えて、クルド系の反体制派「シリア民主軍(SDF)」、トルコが支援する「シリア国民軍(SNA)」など、群雄割拠の...
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2024年11月25日(月)
太田昌克の視点
『太田昌克の視点』
「トランプ2.0」 不確実性に備える世界
2024年11月22日(金)放送分より
トランプ次期大統領の閣僚人事の最大の特徴は、まずトランプ氏への忠誠心、そして大統領選のスローガン「MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)」、この二つだ。中でも心配されるのが国防長官候補のFOXニュース司会者、ピート・ヘグセス氏。最大の官僚機構をいかに運営していくのか、経験不足が否めない。さらに心配なのが、米情報機関トップである国家情報長官(...
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