宇宙のかなたで『小惑星クマリア』が爆発。何故か地球上の『クマ（熊）』が一斉に決起し人類に襲いかかり、ヒトとクマの間には巨大な『断絶の壁』が築かれ互いに不可侵な状態となった。嵐が丘学園の生徒、椿輝紅羽（つばき くれは）と 泉乃純花（いずみの すみか）が、二人きりで花壇に咲いた百合の花を見ていた。二人は『友だち』であり【 恋人 】。見つめ合う二人。その時【クマ警報 】が鳴る。クマがヒトの世界に侵入し、ヒトが襲われたのだ。ヒトの世界に侵入した！そのクマは果たして...？

紅羽に近づこうと自宅にまで押しかけた銀子とるる。銀子は強く迫るが、銃を持った蜜子に邪魔されてしまう。紅羽を気遣う蜜子だが、それに嫉妬したのは百合川このみだった。彼女の邪心はあふれ、クマの正体を見せて紅羽へと立ちはだかる。その後、百合花壇でクマと対峙し、気を失った紅羽を蜜子は優しく抱きしめる。身を寄せながら、あろうことか疼くような興奮を覚える蜜子。果たしてその夜！　また一人、学園から少女が姿を消した。

クマから身を守るため、友達が大事だと説かれる女生徒たち。学園内では群れを重んじて、空気を読まないヒトを悪と見なす「排除の儀」が開かれた。議長・鬼山江梨子のもと、紅羽は排除されるべき者に選ばれてしまう。この結果にほくそ笑む蜜子。彼女は紅羽を呼び出し、おぞましい本性を露わにする。銃声と叫び声が屋上に響き渡った。

王国中の愛を弟のみるん王子に奪われた「るる姫」。彼女はみるんを憎んでいた。自分のために「約束のキス」を探し、蜂蜜の壺がそれだと言って渡すみるんを拒絶する。みるんを追放したいのだ。そしてみるんが死んだ。はじめて後悔するるる姫。そこに銀子が現れる。蜂蜜の壺を渡してくれた彼女は、「約束のキス」を届けるためにヒトの世界に行くと言う。るる姫は光を感じ、銀子に寄り添う。二人がヒトの世界へ旅立つまでの物語。

紅羽と友達になるため、強引に同居を迫る銀子とるる。好物を料理して振る舞うが、なかなか打ち解けてくれない。一方、学園では針島薫が紅羽を気遣う態度を見せていた。「透明な嵐」が壊した百合花壇を元に戻そうと提案する。紅羽の誕生日を花壇で祝いたい。それは純花の望みでもあったと語る。しかし真の目的は紅羽を排除すること。それに気づいた銀子は針島に詰め寄るが、容赦ない反撃を受けて重傷を負うのだった。