日本BS 放送株式会社 第17 回 放送番組審議会概要
Ⅰ.開催年月日:2008 年7 月8 日(火)14:00~15:30
Ⅱ.開催場所:日本BS 放送株式会社 ルーム1
Ⅲ.委 員:
委員総数 10 名 出席委員数 7 名
委員長 嶋津 昭氏 財団法人地域総合整備財団理事長 元総務事務次官
委員 阪本節郎氏 ㈱博報堂 エルダービジネス推進室 室長
委員 本間生夫氏 昭和大学医学部教授 医学博士
委員 松田喬和氏 毎日新聞社論説委員 専門編集員
委員 マリ クリスティーヌ氏 異文化コミュニケーター
委員 山形俊男氏 東京大学大学院理学部地球惑星科学専攻教授 理学博士
委員 安田喜憲氏
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国際日本文化研究センター研究部 教授
(以上7 名)
委員 木村大作氏 撮影監督
委員 津川雅彦氏 俳優 映画監督
委員 河合隆史氏 早稲田大学 大学院国際情報通信研究科 准教授 博士(人間科学)
(以上 3 名は欠席)
Ⅳ.議事の概要
1. 放送番組の確認(DVD 視聴10 分)
BS11 の番組のラインナップを紹介。
(3D 番組を含め、主に現在放送されているもの)
2.BS11 TV 視聴に関する調査報告
【局側報告】
調査は専門会社「マクロミル」に依頼。調査期間は5/19 から1 週間。サンプル数は1000。20 歳以上の男女が対象のインターネット調査。調査の概略は以下の通り。
休日18:00~24:00 の接触率は3.0%。
BS11 を月一回以上見ていると答えた人は、アニメ、旅、紀行ものを主に見ている。
アニメ視聴者はM1層(男性20 歳~34 歳)、単身者が多い。ジャンルによって見ている世代が違う。
視聴経験に関して、他のBS 局は60%以上であるのに対し、BS11 は30%弱で、まだ一般視聴者に認知されていないのが現状。
認知度の低さは開局して間もないからなのか、番組編成が問題なのか、分析をして今後の方向性を決めていきたい。また、本来の視聴者ターゲットM3 層の生活時間帯に合わせた編成も考えていきたい。
意見交換○=委員 △=局側
○接触率の調査で50 歳以上の視聴者が少ないのが気になった。 △マクロミルの調査が、インターネットを使った調査なので50 歳以上で、インターネットを使う人が限られているのではないか。
○中高年齢層がパソコンを身近に感じていないことを考慮して結果を見るべきだと思う。
○旅番組に親しみを感じる。
△旅番組は特にM3層に関心があるというデータが出ている。
○インターネット調査が一番いい方法なのか?
△対象が50 歳以上であれば、電話やface to face でアンケートをとった方がいいかもしれない。
○高い接触率が期待される時に調査を行った方がいいと思う
。 ○若い人の視聴者層には反応が出ている。アニメ、伊集院光のばんぐみなど。
○新聞のラテ欄が探しにくいことも認知度と関係があるのかもしれない。スポーツ紙にも時間をかけて働きかけていきたいと思う。
3.番組について
【局側報告】
大人の自由時間木曜、金曜は思い切ってMC を変えた。
木曜新MC、落語家の柳家喬太郎さん、金曜はMC を固定せず、MX テレビで人気番組だったテレブリッド、石田純一さん、桑名正博さん、アンルイスさんがプロデュースなど、開放枠にしている。
ニュース・報道では、BS11 ニュースを3 分枠から10 分枠に拡大。
インサイドアウトは春に120 分に拡大した。(現在は60 分枠に)。
東北の地震では、通常番組を中止して地震特番を放送した。
3D 番組は7 月から30 分~60 分に枠を拡大し、放送している。
スポーツコンテンツも着手し、BS11 らしいコンテンツを目指している。
BC リーグのタイアップ中継をし、ローカルスポンサー、CATV の協力体制を結んだ。
それをきっかけに長岡市の花火大会が実現。収益アップに貢献した。
8 月、9 月に楽天の試合を中継する。
ストックボイスをHD 化した。
インサイドアウトに出演した政治家の発言は、翌日に新聞各紙の記事になり、永田町では注目されるようになった。
意見交換○=委員 △=局側
○BS11 とNHK を間違える人が多いと思う。
△NHKはアナログの11 なのだが、確かに表示などが分かりにくい。
○視聴者参加型が流行っているが、BS11 ではどうか?
△QR コードを画面に出す取り組みは実験的に行った。視聴者と一体化できるし、誰が見ているかという事もリアルタイムでわかる。
○ゲストはどれくらい前に決めているのか?
△大体2 週間くらいは目安にしているが、時事ネタを扱うので、直前になってしまうことも多い。
○もっと前にリリースを出して夕刊紙やスポーツ紙に間に合えば、ずいぶん違うのではないだろうか?
○政治家が長く話す番組はなかなかないので、見たい人も多いはず。
○事前予告をいかにできるかが大事だと思う。
○ラジオのように視聴者とのやりとりを増やす事がカギだと思う。
4.3D 番組の現状報告
【局側報告】
3D の本格放送を開始した。韓国のヒュンダイが3D 受像機を発売して3 ヶ月、BS11以外の放送局でも広がっていくといいと思っている。視聴環境も変化し、パソコン用のディスプレイ10 インチ見ることができる3D を受け入れる体制になってきたといえると思う。
意見交換○=委員 △=局側
○値段の安い3D 受像機は出るのか?
△話は出ているが、確実ではない。
○3D に関して、あくまで見るか見ないかは内容次第。なぜ、3D でやるのかといところが大事。
○デジタル、3D をやっても、アナログの要素は必要だと思う。
○テロップを長く見せてほしい。メモをとる事ができない。
以上