日本BS 放送株式会社 第16 回 放送番組審議会概要
Ⅰ.開催年月日:2008年2月26日(火)14:00~15:30
Ⅱ.開催場所:パレスホテル 菊の間
Ⅲ.委 員:
委員総数 10名 出席委員数 7名
委員長 嶋津 昭氏 財団法人地域総合整備財団理事長
委員 河合隆史氏 早稲田大学大学院准教授
委員 阪本節郎氏 ㈱博報堂エルダービジネス推進室長
委員 本間生夫氏 昭和大学医学部教授
委員 松田喬和氏 毎日新聞社論説委員
委員 マリ クリスティーヌ氏 異文化コミュニケーター
委員 山形俊男氏 東京大学大学院理学系研究科/理学部地球惑星科学専攻教授
(以上7名)
委員 木村大作氏 撮影監督
委員 津川雅彦氏 俳優 映画監督
委員 安田喜憲氏 国際日本文化研究センター研究部教授
(以上 3名は欠席)
Ⅳ.議事の概要
1. BS11デジタル12月1日開局後、約3ヶ月間の現状報告
局側報告
・ 視聴者属性について報告。BS11デジタルサポートセンターに問合せをした属性を集計したところ、年代は40代以上が6割、性別は男性が6割を占めた。ホームページのプレゼント応募(開局記念グッズ)の属性についてもほぼ同じ割合になった。
・ 認知度については、簡易調査の結果が出ている。既存BS局の認知度40%に対し、BS11デジタルは開局1ヶ月後で約20%の認知度との結果がでた。
・ 3月中旬に御茶ノ水の新社屋に移転する。社内に2つのスタジオがある。4月を第二の開局と考え、気を引き締めて取り組んでいきたい。
意見交換○=委員 △=局側
○接触率調査については、どう考えているか?
△編成、営業を行う上で重要なデータになるので、4月改編後、4月3週目をメドに1週間の接触率調査(独自調査)を行う予定にしている。
○ 視聴者層に男性が多い主な理由はどう考えているか?
△ データはサポートセンターに電話してきた方の属性なので公平な分母ではないと思うが、(テレビがつまらなくなったと思っている)団塊世代に向けて番組を編成・制作しているので、狙ったターゲットがついてきていると考えている。
○ 新聞のラジオ・テレビ欄に掲載されている番組情報の行数が少ないが?
△ 局が増えることによるスペース変更については、新聞社側も体力がいることと聞いている。開局のタイミングで大手の新聞社に掲載いただいたので、今後、スペース拡大のお願いや、スポーツ紙への掲載を働きかけていきたい。
○ 大手ケーブルテレビ局のJCN,JCOMの再送信状況は?
△ JCNは先月再送信が決定した。JCOMも引き続き再送信のお願いを行う。
2. 大人の自由時間番組について:放送時間毎週月曜日18:30~21:45(生放送)
※ 西川のりおの言語道断(月曜日放送)を15分程放映
(DVD内容)
・第一部(政治家に聞く!):『新しい日本』田中康夫が宣言(田中康夫氏)
・第二部(風刺ショー ):コア
・第三部(当事者に聞く!):ホームレス達の大晦日
局側報告
月曜日の大人の自由時間は、司会者に西川のりおさんを起用した。サブタイトルは『西川のりおの言語道断!』。政治家を招き、西川のりおが庶民の目線で政治家に斬り込む。第一部は、政治家を招き徹底討論。第二部は、落語家や芸人が話題や流行をネタに一説行う。第三部は、今、話題になっていること、今、話題にしたいことの当事者に出演いただき話しをする。月曜日の内容は、BS11デジタルのターゲットに合致していると考える。開局3ヶ月が過ぎ、4月編成において、リニューアルを行う。まず、MCの変更。木曜日はセインカミュさん、金曜日はモト冬樹さんにお願いしていたが、この2曜日については、変更を考えている。2曜日の1曜日は、各プロダクションからの提案も多いことから、フリー枠とし、毎週MCを変更していくことを考えている。
意見交換○=委員 △=局側
○木曜日(セインカミュ)、金曜日(モト冬樹)の司会者を変える理由は何か?
△木曜日について、コンセプトはいいが、3時間生放送のMCとしては、力量に欠けると判断する。金曜日は、地上波の番組の延長になっている感があり、BS11デジタルのコンセプトから離れているため、MCの変更を決定した。
○視聴者参加型のインタラクティブな番組が少ないと思うが。
△報道番組INsideOUTの1コーナー『JANJANイレブン』や、大人の自由時間の水曜日枠(MCなぎら健壱)では、インターネットで視聴者からの質問、意見を募集した。今後、双方向の番組を増やす方向で考えていきたい。
○携帯やPCから現地リポートなどは増やしていけないのか。
△行うのは可能。ただし、BSデジタルならではのハイビジョン画質が荒くなる。技術の改良が必要だと思う。
2.3D放送番組について現状報告
局側説明
現在、1日数回3Dの紹介番組を行っている。3Dコンテンツは、祭り、バトミントン、マスターズリーグ、bj-リーグなど。4月からの新コンテンツとして、Jリーグ東京ヴェルディ、日本ハムファイターズ、動物ドキュメント、深夜帯(お色気)を予定。一般の方に3Dを体感いただくため、ケーブルショー・シーテックへブースを出展した。思った以上に反響があり、「いつ発売なのか」「いくらで販売するのか」と言った質問があった。ビックカメラの10店舗でも3Dブースを設置している。3Dテレビ(受像機)の発売については、現在、ヒュンダイが一番早い見込みだ。3月からビックカメラで発売されると聞いている。3Dの魅力を一番出せるコンテンツはスポーツだと考えるので、年内には、一度、3Dでスポーツ実況をしたい。
意見交換○=委員 △=局側
○3Dテレビ(受像機)はいくらなのか。
△50万円前後と聞いている。
○ヒュンダイ以外のメーカーでも見られるのか?
△現在、他のメーカーも開発しているとは聞いているが、販売するかどうかはわからない。各大手メーカーはすでに試作品ができていると聞いている。
○人体(からだのしくみ)を3Dで紹介するというのも面白いと思うが?
△4月から医療の番組もライナップされているので、是非検討したい。
△舞台(能)も3D収録すると迫力ある映像になると考える。
○3Dは特に期待されている分野でもあると思うので是非がんばって欲しい。
3. 4月番組改編について
局側説明
今まではスタジオでのトーク番組が多かったが、ハイビジョンの特性がいかせていないと考え、大人の自由時間、報道番組以外はすべて終了した。新番組に関しては、ハイビジョンの特性をいかしたアウトドア番組、コンテンツ重視の金融番組・歴史番組を予定している。時間に関しての主な変更は、大人の自由時間のスタートを30分遅くし、19:00~21:45分、インサイドアウトは1時間枠から2時間枠に変更した。ドラマは開局時から引き続き、韓国ドラマをラインナップした。日本初という切り口では、今回、欧州ドラマ「MI-5」というイギリスで大ヒットのドラマを編成した。
意見交換○=委員 △=局側
○「ROVIN」はターゲットにあっていたと思うが終了するのか?
△制作コストに対し、スポンサーがつかなかったため断念した。
○若者と団塊世代が一緒に音楽ができるような音楽番組はどうか。
△音楽番組は随時ラインナップしていきたいと考えている。現状では、特別番組で、郷ひろみさん、アンルイスさん、寺内タケシさん、タケカワヒデユキさん、世良公則さん、野村義男さん、青木カレンさんのライブを放送した。
○料理番組はどうか。
△アウトドア番組で、男の料理など紹介していけたらと思う。
以上