4月14日~4月18日
4月14日(月)
「韓国大統領選実施へ~トランプ関税に揺れる中での選択は?」
ゲスト:黒田 勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員 / 神田外語大学客員教授)平井 久志(共同通信客員論説委員 / 元ソウル支局長)
今月4日、韓国憲法裁が、尹錫悦大統領の罷免を全員一致で決定した。世論調査では約7割以上の韓国国民が罷免を「受け入れる」と回答。政府は、次期大統領選の投票日を6月3日と決定した。次期大統領候補として約4割の支持で先行するのが最大野党前党首の李在明氏。現与党側は、金文洙労働相や安哲秀氏が出馬予定だが、苦戦が予想される。世界中がトランプ関税に揺れる中、韓国も早急な対応が求められる。
ゲストは、ソウル駐在歴40年の黒田勝弘氏と、韓国・中国から半島情勢をフォローしてきた平井久志氏。韓国大統領選と混迷する東アジア情勢の行方、また北朝鮮や日本への影響についても徹底分析する。
4月15日(火)
「イースター停戦絶望的! 米国は新たな対露制裁発動か?」
ゲスト:佐藤 正久(自民党幹事長代理 / 元外務副大臣)、長谷川 雄之(防衛研究所主任研究官)
戦争の早期終結を掲げたトランプ氏だが、目標にした4月20日のキリスト教復活祭・イースターまでの停戦は絶望的だ。11日のプーチン氏と米国ウィットコフ特使の会談でも進展はなく、トランプ政権は新たな対露制裁に動く可能性も出てきた。一方でウクライナ戦場では、ロシア軍に中国兵数百人の存在が明らかに...参戦の背景は?ウクライナ軍はロシア西部で新たな越境攻撃を始めたが、進化するのがドローン技術の向上だ。戦争4年目の変化とは?停戦交渉を左右する最新戦況を分析。
ゲストは、自民党幹事長代理で元外務副大臣の佐藤正久氏、防衛研究所主任研究官の長谷川雄之氏。停戦を巡る米露ウ各国の思惑と戦局から最新のウクライナ情勢に迫る。
4月16日(水)
「『米中関税合戦』激化の一途! 習近平政権に勝算は?」
ゲスト:柯 隆(東京財団主席研究員)、高口 康太(ジャーナリスト・千葉大学客員教授)
トランプ米政権は2月から始めた中国からの輸入品への追加関税を145%まで引き上げた。対する中国も米国からの全輸入品の報復関税を125%に引き上げた。米中の関税合戦は激化の一途をたどる。中国はトランプ政権に対し、7種類のレアアース輸出規制など、報復関税以外の対抗措置を発動。その半面、米国が今後さらに関税を引き上げても「相手にしない」と表明した。こうした中、米国の長期金利が急上昇の背景に、中国が米国債の売却という報復カードをちらつかせているとの観測も...。さらに習主席は今月14日から東南アジア3カ国を歴訪し、周辺国の取り込みに躍起だ。
ゲストは、中国経済が専門の東京財団主席研究員・柯隆氏と、2度の中国留学の経験があり、中国の経済・企業動向などに詳しいジャーナリストで千葉大学客員教授の高口康太氏。1期目政権よりも厳しいトランプ氏の対中関税に、習政権の勝算はあるのか?米中貿易摩擦の今後を議論する。
4月17日(木)
「物価高にトランプ関税 国難に給付か減税か? どうなる経済対策」
ゲスト:小川 淳也(立憲民主党幹事長)、田﨑 史郎(政治ジャーナリスト)
トランプ政権の関税措置が物価高を招く懸念から、経済対策の議論が急がれる。与党は「マイナポイント」等の給付案を検討。補正予算は組まず、予備費で対応する方針だ。一方、多くの野党は消費税減税案を主張。これまで「消費税減税」には後ろ向きだった最大野党・立憲。しかし、党内から「消費減税」を夏の参議院選挙の経済政策とする動きが活発化。党勢拡大の秘策はあるのか。さらに、国会会期末に向けて、内閣不信任案を出す局面は?
ゲストは、立憲民主党の小川淳也幹事長と政治ジャーナリストの田﨑史郎氏。給付か減税か?国民が最も関心を寄せる経済対策について徹底討論。
4月18日(金)
「隕石衝突を回避!地球防衛=プラネタリーディフェンスとは」
ゲスト:吉川 真(JAXAプラネタリーディフェンスチーム長)
去年末に観測された小惑星「2024YR4」。2032年に地球へ衝突する確率「3%以上」と公表され、話題を呼んだ。のちに衝突確率は下がり、安全宣言が出されたが、なぜ確率は変わったのだろうか?壊滅的な隕石衝突は起こりうることなのか?「隕石衝突」の話題でにわかに注目されているのが「プラネタリーディフェンス」=地球防衛だ。米NASAは早くも天体の地球衝突回避に関する実験を行ったというが、果たしてその方法とは?映画『アルマゲドン』が再現されたのだろうか?
JAXAプラネタリーディフェンスチーム長であり、「はやぶさ2」の中心的メンバーも務めた吉川真氏がスタジオ生出演。SFさながらの地球防衛活動や4年後に最接近するという小惑星についても解説いただく。