#8 ヘラクレスの難業 THE LABOURS OF HERCULES(後編)
"カトリーナ・サムシェンカ"の付き添いで突然スイスに行ってしまった"ニータ"を捜し出すため、山岳スパ療法の発祥地"オリンポス・ホテル"に向かったポワロ。そこに殺人鬼"マラスコー"が宿泊客を装って現れるという情報を聞いたポワロは、ホテルで身分を隠している"ドゥルエ警部"と接触し、摘発に協力しようとする。シーズンオフで施設の一部が閉鎖中のホテルには、隠し子騒動のスキャンダルを起こして逃げてきた"ハロルド・ウェアリング外務次官"や、犯罪から足を洗った"ロサコフ伯爵夫人"と彼女の娘で犯罪学を専攻する"アリス・カニンガム"ら、様々な客が滞在していた。傷心を癒すための治療を受けているというサムシェンカからニータの話を聞き出したいポワロだったが、主治医の"ドクター・ルッツ"は彼女との面会を許可しない。マラスコーの追跡はポワロが背負った宿命"エルキュールの難業"だと説く犯罪学者のアリス。そんななか、ケーブルカーの線路上で発生した雪崩でトンネルが塞がれてしまい、麓との連絡が取れない状況で宿泊客らはホテルに閉じ込められてしまう。