#5 死者のあやまち DEAD MAN`S FOLLY(前編)
成金の"ジョージ・スタッブス卿"主宰で開かれる祭りに"殺人推理ゲーム"のシナリオを任されたオリヴァ夫人。完璧な筋書きを練る彼女だったが、相次ぐ変更に誰かが死ぬ予感がする・・・彼女は祭りの準備に追われる"デヴォンのナス屋敷"にポワロを呼び出す。広大な私有地では、近道として通り抜ける外国人たちが後を絶たない。敷地の主であるジョージ卿は粗野で品がないが根は優しく、その妻"ハティ"は美しいが知能の面で少し問題がある様子だ。"エイミー・フォリアット夫人"は屋敷の元所有者で、ハティとは家族同然に接している。祭りの準備が進むなか、関係者の言うことが全て嘘に聞こえ、違和感を覚えると言うオリヴァ夫人に、直感に頼らず経緯を検証しましょうと促すポワロ。ところが祭りが始まると間も無くして、ハティ・スタッブス夫人がこつ然と姿を消す。嫌な予感のするオリヴァ夫人は、シナリオ上の死体の発見現場になるボート小屋に向かう・・・するとそこには、死体役に役を変更された少女"マーリーン・タッカー"の遺体があった。