#2  象は忘れない ELEPHANTS CAN REMEMBER(後編)

13年前にイーストボーンで起きた"レーブンズクロフト将軍夫妻"の死。部外者に襲われた形跡もなく"心中したのか殺されたのか"謎だらけの事件だった。将軍夫妻の娘である"シリア"と、彼女との結婚を考えている"デスモンド"の母親から、事件の真相解明を依頼されたオリヴァ夫人は単身、イーストボーンに向かう。一方ポワロは、友人である"ウィロビー博士"の父親が精神疾患の治療に使われていた装置に拘束された状態で溺死した事件の捜査を進めていたが、研究所に勤務する博士と助手である"マリー・マクダーモット"の2人には、事件当時のアリバイがなかった。戻ってきたオリヴァ夫人から"レーブンズクロフト家"には精神を病んでいる女性がいて、何年も治療を続けていたことを知ったポワロ。そしてシリアの幼馴染みのデスモンドからは、以前にウィロビー研究所で母から治療を強いられた話を聞き、無関係と思われていた13年前の心中と、研究所での殺人に繋がりがあることに気付き始める・・・。