3月24日~3月28日

3月24日(月)
「トランプ・プーチン電話会談を徹底分析! どちらの思惑通りなのか!?」

ゲスト:廣瀬 陽子(慶応義塾大学総合政策学部教授)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ウクライナ停戦をめぐり米露首脳が電話会談。「インフラ施設への攻撃中止」では合意するも、ロシアは即時停戦を拒否。逆に新たな条件を提案し「ハードル」を上げた形で、交渉の行方は不透明なままだ。トランプ大統領が提案した「30日間停戦」は不発に終わりかねない。プーチン大統領が即時停戦を拒否した背景には何があるのか。そしてトランプ氏が"あまりにロシア寄り"なのはなぜか?
ゲストは、旧ソ連圏地域研究の専門家で慶応義塾大学の廣瀬陽子教授と、系統的にプーチン研究を続けてきた軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。ウクライナ停戦をめぐる米露双方の思惑について徹底分析する。


3月25日(火)
「プーチン氏主導の停戦案 87年前の悲劇と酷似か!?」

ゲスト:舛添 要一(国際政治学者)、長谷川 雄之(防衛研究所主任研究官)

ウクライナ不在の米露の停戦をめぐる協議について、ゲストの舛添氏は「もしもプーチン氏とトランプ氏が俺らで決めようとなったら、まさに1938年ミュンヘン会談の悲劇の再来」と、その酷似する状況を指摘し警鐘を鳴らす。ウクライナの領土をロシアに割譲することをトランプ氏が容認した場合、ヒトラー時代のドイツが領土拡大に動いたように、プーチン氏がウクライナ全域に手を伸ばす恐れは?第2次世界大戦を引き起こした87年前の「ミュンヘンの宥和」の教訓とは何か?
ゲストは国際政治学者の舛添要一氏、防衛研究所主任研究官の長谷川雄之氏。プーチン氏主導の展開になってきた米露協議の行方を読み解く。


3月26日(水)
「混迷!韓国政治の行方 尹大統領と李在明氏への審判は?」

ゲスト:池畑 修平(ジャーナリスト / 元NHK解説主幹)、権 容奭(一橋大学法学研究科准教授)

26日、韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表に控訴審判決が言い渡される。李氏は2022年の大統領選に関する公職選挙法違反の罪に問われ、検察側から懲役2年を求刑されていた。世論調査で次期大統領候補の最有力とされる李氏。判決内容は韓国政治の今後を占う大きな試金石となる。一方、去年12月に「非常戒厳」を宣言して弾劾訴追された尹錫悦大統領。憲法裁判所は早ければ今月中旬にも尹氏に対する罷免の是非を判断するとみられていたが、いまだに決定が下されていない。罷免された場合、60日以内に大統領選挙が実施されることになるが...。憲法裁の判断が遅れているワケは?
ゲストは、元NHK解説主幹で、長年、韓国政治を取材するジャーナリスト・池畑修平氏と、韓国現代史などが専門の一橋大学法学研究科准教授・権容奭氏。保守・革新の二極化が進み、混迷深まる韓国政治の行方を徹底議論する。


3月27日(木)
「迫る"3月末"改革は進むのか? 企業・団体献金をめぐる与野党攻防」

ゲスト:岩井 奉信(日本大学名誉教授)、山田 惠資(時事通信社解説委員)

「政治とカネ」をめぐる与野党の攻防が、いま最終局面を迎えています。議論の焦点は、企業・団体からの政治献金を「禁止」するのか、それとも制度を「存続」させるのか。結論の期限とされる"3月末"を目前に、与野党の立場は真っ向から対立しています。自民党が掲げるのは「制度の継続と透明性の強化」。これに対し、立憲民主党や日本維新の会など5野党は、企業・団体献金を原則「禁止」とする案を提示。さらに、公明党・国民民主党は、献金の"受け手"を政党本部や県連に限定するなど、制度の存続を前提にした「規制強化」の立場を取ります。3つの案が交錯する"三すくみ"の構図のなかで、与野党は果たして歩み寄れるのか。
ゲストは、政治資金に詳しい日本大学名誉教授・岩井奉信氏と、時事通信社解説委員・山田惠資氏。制度の実効性や政局への影響を掘り下げます。


3月28日(金)
「迷走の"トランプ停戦"どうなる?窮地のウクライナ」

ゲスト:倉井 高志(元ウクライナ大使)、廣瀬 陽子(慶應義塾大学総合政策学部教授)

「私なら24時間で停戦させる」。大統領選挙中、ウクライナ戦争に関して、こう豪語していた米国のトランプ氏。だが、「30日間の停戦案」は、ロシアのプーチン大統領にあっけなく拒否され、今週、サウジアラビアで行われたウクライナ側、ロシア側双方との協議も、停戦に向け大きな進展は見られなかった。トランプ氏のディール外交が、その限界を露呈しつつある中、激しい戦闘は続き、民間人を含む死者の数は増え続けている。ロシアの脅威が高まり、トランプ氏が米国第一主義を打ち出す中、EUは自主防衛力を強化しようと「欧州再軍備計画」の推進を決定。また、マクロン仏大統領が、欧州防衛のためフランスの核の傘を広げると発言するなど、ウクライナ情勢は、世界の安全保障環境、核の秩序を根底から揺るがしている。果たして、日本が進むべき道とは?
スタジオには、倉井高志元ウクライナ大使、慶應義塾大学の廣瀬陽子教授を招き、混とんとする国際情勢を徹底解説する。