第28話 次なる対抗者
「翔地記」を読んだ静妃は、靖王に蘇先生への恩を胸に刻むように重ねて言い含め、靖王と同じ点心を蘇先生にも渡すように命じる。一方、靖王はついに五珠親王へと封じられ、七珠親王である誉王に迫る勢いだった。靖王の評判に誉王と皇后は激怒し、靖王を皇太子に代わる新たな敵と見なす。そんな中 戸部尚書の沈追が靖王の屋敷を訪れる。毎年 凶作の地域には朝廷から救済金が支給されていたが、長年、皇太子や誉王によって不正の温床となっていた。沈追は靖王に救済の責任者としての任を勝ち取ってほしいと訴える。