第6話 紅袖刀 風雨を収め 謀略は空(くう)となる(下)
六分半堂から送り込まれた内通者だった花無錯は、楼主の恩情で死を免れ、掟に従って金風細雨楼を追放された。夜半、静かに都を出ようとする花無錯に、同じく内通者だった魯箭三(ろせんさん)が襲いかかる。不審に思って駆けつけた王小石に、花無錯は都に来たのは間違いだと言う。金風細雨楼では、柳憐心(りゅうれんしん)がいとまごいを願い出て、新楼主となった蘇夢枕から応州の家屋を与えられる。応州には柳憐心の父親で、蘇夢枕の師叔(ししゅく)でもあり命の恩人でもある人が眠っていた。