第50話  我が名は...

文帝の命を受け三皇子は凌不疑を崖下から救出、縄を切ろうとした左将軍をその場で取り押さえる。医官の懸命な治療で凌不疑は一命を取り留め、凌不疑の無事を見届けた少商は皇后に自分の思いの丈を告げ、城陽侯夫人が収監される牢へと足を運ぶ。一方の朝堂では意識を取り戻した凌不疑が、孤城陥落の真相を語っていた。凌益が父・霍翀を殺して戾帝の軍を入城させたことで将兵や民、従兄の阿狸も殺されてしまい、唯一生き残ったのが自分と叔母の霍君華だった...。