第10話  まやかしの村

柳襄と内衛の不和は名門貴族の知るところとなり、皇帝をも巻き込む騒ぎに発展する。一方、聯昉の情報で木炭の流通異常を調べる高秉燭は、皇帝の孫娘である永川郡主(えいせんぐんしゅ)の屋敷が大量に購入したという情報を探り当てる。それを聞いた百里弘毅は柳然と共に郡主を訪ねるが、郡主は臨川(りんせん)の荘園を柳襄に売ったこと、木炭を買ったのも恐らく柳襄であることを告げる。