11月11日~11月15日
11月11日(月)
「首相指名の特別国会 少数与党と野党の攻防 石破政権の苦悩とは」
ゲスト:鈴木 哲夫(ジャーナリスト)、山田 惠資(時事通信解説委員)
特別国会の首相指名選挙で少数与党と野党が攻防。先の衆議院選挙で与党は過半数を割り込み、政権運営は前途多難...。"一強時代"と異なり、与野党間での調整や妥協など、難しい議会運営が迫られる。キャスティングボートを握る国民民主党は「103万円の壁」の実現を掲げ一歩も譲らない構え。「閣外協力」か、「パーシャル連合」か、連携の在り方も焦点。また、国民が「NO」を突きつけた自民党派閥の裏金問題への姿勢や、国内外の諸課題への対応も試される。
ゲストは、長年にわたり政界の取材を続けてきた時事通信の山田惠資氏と、ジャーナリストの鈴木哲夫氏。前途多難の石破政権は数多の難題にどう立ち向かうのか、今後を見通す。
11月12日(火)
「立憲民主党・重徳政調会長に聞く 政権奪取への戦略は?」
ゲスト:重徳 和彦(立憲民主党 政調会長)、伊藤 惇夫(政治アナリスト)
衆院選で50議席増の148議席を獲得し、大きく躍進した立憲民主党。今後、「少数与党」の自民・公明両党にどう対峙するのか?30年間与党が握り続けてきた衆院予算委員長の花形ポストを得たことで、石破政権にどんな議論を仕掛け、野党の政策を実現させるのか? こうした中、政局のキャスティングボートを握るのが議席4倍の国民民主党。弱体化した自民に「103万円の壁」解消など政策実現を迫る一方、立憲民主党とは原発や安全保障などで方向性にズレが...。次の勝負となる来年の参院選に向けて、立憲と国民は基本政策で合意し野党一枚岩となれるのか?
ゲストは、立憲民主党政調会長の重徳和彦衆院議員と、政治アナリストの伊藤惇夫氏。今までの「バラバラ野党」から、最後はまとまる「責任野党」への転換を訴える重徳政調会長に、政権奪取への戦略を聞く。
11月13日(水)
「北朝鮮の軍事的脅威 「トランプ氏復権」で東アジア情勢緊迫化?」
ゲスト:黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、池畑 修平(ジャーナリスト)
北朝鮮はロシア西部クルスク州へ異例の派兵。米有力紙は「かなりの数の北朝鮮兵が死亡した」と報じた。また、先月31日には最新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星19」を発射。北朝鮮の東アジアでの脅威が増している。果たして金正恩総書記の狙いは? 北朝鮮が最も意識する米国では、今月5日の大統領選挙でトランプ氏が勝利。前回のトランプ政権時には金正恩氏と史上初の米朝首脳会談が実現しものの、朝鮮半島の非核化交渉で決裂している。2国間での「ディール(取引)」に重きを置くトランプ外交で、米朝関係に変化は?対北抑止で日米韓の結束に揺らぎは?
ゲストは、長年にわたり北朝鮮の動向を取材する軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏と、元NHK解説主幹で東アジア情勢に精通するジャーナリスト・池畑修平氏。米トランプ氏再登板で北朝鮮の動向や日韓を巻き込んだ東アジア情勢はどうなるのか、今後を議論。
11月14日(木)
「公明党斉藤新代表に問う 政治改革と年収の壁どうする」
ゲスト:斉藤 鉄夫(公明党代表)、岩井 奉信(日本大学名誉教授)
公明党は先の衆院選で公示前の32議席から24議席へと議席を減らした。石井代表が落選し辞任する事態に...。新代表に選ばれた斉藤鉄夫前国土交通相は、新しい党の顔としてどのようなビジョンを抱くのか。政治と金の問題で自民党は使途公開不要な政策活動費の廃止や第三者機関の設置を盛り込む考えだが、立憲は企業・団体献金禁止も主張し、隔たりは大きい。クリーンな政治を掲げる公明党がどこまで存在感を示していけるのか。また、経済対策や国民民主党が主張する「年収の壁」を巡る3党協議をどう進めるのか。
さらに、来年夏には参議院選挙と、党結党の原点ともいわれる都議会議員選挙も予定されている。公明党の党勢回復をどうはかるのか。
ゲストは公明党新代表の斉藤鉄夫氏と、日本大学名誉教授の岩井奉信氏。少数与党で臨時国会にどう臨むのか。挑む今後の政権運営と政治改革を担う公明党の今後について問う。
11月15日(金)
「トランプ返り咲き!「内向き」政策 日本経済への影響は」
ゲスト:前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)、松浦 大将(みずほリサーチ&テクノロジーズ上席主任エコノミスト)
接戦の予想を覆し、アメリカ大統領選で快勝したトランプ氏。インフレと社会の分断が進む中、アメリカ国民は再びトランプ氏を選択した。選挙戦で掲げた政策は国内経済強化の項目が並ぶが、財政赤字の拡大は免れない。更に「米国第一主義」を掲げ、外国製品への関税の引き上げや不法移民の流入阻止など、内向きな保護主義政策を打ち出すトランプ氏。その政策は、不安定化する国際情勢や世界経済の動向にどのような影響を及ぼすのか?そして少数与党での船出となった第2次石破政権は、トランプ氏の厳しい「取引」の要求にどう立ち向かうのか?
上智大学の前嶋和弘教授とみずほリサーチ&テクノロジーズの松浦大将上席主任エコノミストと共に考える。