第18話  想い人のために

楼家という虎穴でも賢さで乗り切った程少商だったが、今度は程家の家塾に袁慎が師を務めるという悲惨な状況が待ち構えていた。少商から小難しい講義は役立たないと断じられた袁慎はある夫婦の悲劇を語り始める。その悲劇と同様のことが肖世子に嫁ぐはずの何昭君の身にも起きていた。一方、朝廷では文帝が太子や三皇子、凌不疑らを呼び雍王への対応を協議していた。凌不疑は楼氏にゆかりのある友より何将軍の戦死の報を得たと伝えて出陣を志願、皇帝にあることを願い出る。