第143回 群馬で絶景のアーチ橋と評判の酒肴を堪能
今回の舞台は、首都圏からのアクセスも至便な観光地・群馬県。草津、伊香保、水上などの多くの温泉地に恵まれ、日本有数の温泉県になっています。また古くから地元産の良質な小麦粉を使った「粉もの」の食文化が育まれてきました。群馬の居酒屋巡りはこの番組では初。県内最大の繁華街・高崎で、実力店として評判の居酒屋をご紹介します。
群馬県安中市と長野県との境にある碓氷峠。 かつて交通の難所と呼ばれたこの場所には、日本最大のレンガ造りのアーチ橋が現存。通称「めがね橋」と呼ばれ、アプト式鉄道時代の名残で、国指定重要文化財に指定されています。先人たちが技術を結集させた圧巻の建築遺産に、太田さんもいたく感動。その美しい構造と芸術性が多くの人から愛され、秋は紅葉スポットとしても人気だそうです。
太田さんが地元の評判を聞きつけて訪れたのが、2013年開店「旬菜 英(はなぶさ)」。まずは群馬の銘酒「群馬泉 本醸造酒」の燗で。先付は八寸で、いちじくの田楽・鰻の蒲焼など、迷わず日本酒を誘う肴の品揃え。そこに大豆の風味豊かな造りたて豆腐と香ばしい食感の甘鯛うろこ焼。店主の誠実で丁寧な人柄が、料理の隅々にまで。愛情をかけた温もりある酒肴に、今宵も太田さん、至福の時を堪能しました。