第1話 初めての都
縉(しん)国の辺境にて護国大将軍夫妻が率いる花(か)家軍は、金珀(きんはく)国との大戦で勝利を収める。褒美として娘の花琉璃(かりゅうり)が都に招かれるが、それは花家の勢力拡大を牽制すべく娘を人質に取ったにすぎなかった。花琉璃は非難をかわすために到着早々気絶したふりをし、繊細で弱々しい姿を大衆の前にさらす。初めて花琉璃に会った皇太子の姫元溯(きげんそ)は、幼い頃にやり取りした文(ふみ)から受けた印象と、まるで違うことを不審に思う。一方、花琉璃も姫元溯に警戒心を抱き...。