9月2日~9月6日

9月2日(月)
「猛暑・豪雨・異常気象に警戒! 気候危機"沸騰する地球"の未来とは」

ゲスト:井田 徹治(共同通信編集委員兼論説委員 / 科学ジャーナリスト)、立花 義裕(三重大学大学院 生物資源研究科 教授)

「10年に一度」レベルの高温を記録した今年の猛暑。一部地域では最高気温が40度を超え「猛暑」から「酷暑」とも言える"災害級の激しさ"となった。さらに、今月に入ってからは全国47都道府県全てでゲリラ雷雨が発生。日本の気候は明らかに変動しつつある様に見える。
熱帯から流れる暖かい海流である黒潮が日本列島沿岸に流れ込み、日本列島の"亜熱帯化"が進んでいるという。専門家はこれが日本の気候変動の要因の一つで、間違いなく「地球全体の温暖化」の影響を受けての事だと指摘する。
ゲストは、気象学・気候力学などが専門の研究者立花義裕氏と、環境問題を長年取材している科学ジャーナリストの井田徹治氏。日本の異常気象や地球全体の温暖化の現状と対策、身の回りの課題も含めて徹底検証する。


9月3日(火)
「中東緊迫!停戦交渉停滞の理由・・・ネタニヤフ首相の思惑とは」

ゲスト:野村 明史(拓殖大学 海外事情研究所准教授)、江﨑 智絵(防衛大学校 国際関係学科准教授)

パレスチナ自治区ガザで捕らえられていた人質6人の遺体が発見された。イスラエル軍が迫る直前に頭部を撃たれ死亡したと見られている。ネタニヤフ首相が「交渉には軍事力が重要」と演説した直後のことだった。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦協議が停滞する中、ヨルダン川西岸など戦闘はさらに拡大する様相を見せている。
米国やイスラエル国内ではネタニヤフ首相が停戦に前向きではないという批判も出ている。バイデン大統領は先月の電話会談でネタニヤフ首相に対し「デタラメを言うな」と怒りをあらわにしたという。ネタニヤフ政権内では極右の閣僚の発言力が増しているという指摘もある。去年10月のハマス大攻撃から333日。ガザ地区の保健当局によると犠牲者は子ども1万人以上を含む4万人以上にのぼっている。停戦交渉の行方は?
ゲストは中東情勢、イスラム政治思想が専門の拓殖大学准教授の野村明史氏と、中東の国際関係、パレスチナ問題が専門の防衛大学校准教授の江﨑智絵氏。各国、各勢力の思惑が複雑に絡み合い緊迫する中東情勢を読み解く。


9月4日(水)
「日中関係改善は? 習政権が望む「ポスト岸田」とは」

ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)、近藤 大介(講談社「現代ビジネス」編集次長)

12日告示、27日投開票の自民党総裁選は候補者乱立で混戦が予想される。岸田首相が不出馬を表明した際、中国外務省は「状況を注視している」とコメントし、日中関係の安定を推進する立場を強調。国営通信新華社は総裁選出馬に意欲を示す政治家を紹介し関心の高さがうかがえる。習政権に対峙する日本のリーダーは?
先月26日、日中間に新たな懸念材料が加わった。中国軍の情報収集機が長崎県男女群島沖上空を飛行し、軍用機として初めて日本の領空を侵犯。31日には中国船が日本領海に侵入。これまで中国は、スパイ容疑による拘束問題で日本人を起訴。原発処理水を巡る日本産水産物の輸入停止措置も1年以上続けている。5年ぶりに自民・二階元幹事長が率いる超党派の日中友好議員連盟の議員団が訪中し、中国側の対応に強い懸念を表明したが、大きな進展は見られなかった。日本に解決の糸口は?
ゲストは、中国経済が専門の東京財団政策研究所主席研究員・柯隆氏と、中国共産党の内情に精通する講談社「現代ビジネス」編集次長・近藤大介氏。習政権に対峙する日本のリーダーに求められる対中戦略とは?日中関係の今後を読み解く。


9月5日(木)
「"最後の戦い"石破氏が総裁選で掲げる政策の中身を徹底議論」

ゲスト:石破 茂(自民党元幹事長)、木内 登英(野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)

岸田首相の退陣表明を受けて、40代の若手、ベテラン、女性議員とかつてない数の候補者が乱立する様相の自民党総裁選挙。混戦を勝ち抜き、自民党トップの座を射止めるのは誰なのか...。注目点の一つは、候補者が"裏金事件"に対してどのような姿勢で臨むのかにある。
政治生活の集大成として"最後の戦い"と位置付け5度目に臨む石破茂氏。出馬表明で、"ルールを守る政治"、"ルールを守る自民党"を確立すると主張。政治とカネの問題をどう改革するのか?さらに円安と物価高が続き、私たちの生活がますます苦しくなる現状をどう考えるのか。石破氏が掲げる「日本の未来を守り抜く」というスローガン。5つの柱に基づく、景気や雇用、物価高への具体的なビジョン。さらに、これからの日本の成長を促す成長戦略を生直撃!
ゲストは、自民党・元幹事長の石破茂氏と、野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内 登英氏。
12日に告示の自民党総裁選を前に、石破氏と政治改革・経済政策をめぐり議論する。


9月6日(金)
「自民若手に問う! "派閥無き総裁選"自民党は変われるのか?」

ゲスト:中曽根 康隆(自民党衆議院議員)、平沼 正二郎(自民党衆議院議員)

政治とカネの問題で派閥が解散し、岸田総理が不出馬を表明したことで、27日に行われる総裁選挙に注目が集まっている。若手からは、小林鷹之氏、小泉進次郎氏が名乗りを上げ、世代交代への期待の声も上がっている。
しかし、単に選挙のために表紙を変えるだけでは、国民からの信頼回復は見込めない。しかも、新たに選ばれる総裁は、総理として政治とカネや経済政策、安全保障の問題などにリーダーシップをとらなければならない。
様々な課題が新総裁を待ち受ける中、何が総裁選の争点となるのか?これまでに例のない「派閥無き総裁選」を経て、自民党は本当に変わることができるのか?党の将来を担う2人の若手議員をゲストに迎え、議論する。