9月16日~9月20日

9月16日(月)
「攻撃開始から11か月! イスラエルのガザ攻撃 停戦交渉の行方は?」

ゲスト:宮田 律(現代イスラム研究センター)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

イスラム組織ハマスの奇襲攻撃に端を発したイスラエルのガザ攻撃開始から間もなく1年。ガザ地区の保健当局によるとパレスチナ側の死者は4万1000人を超えた。ガザ地区では、子どもたちへのポリオワクチン接種のため戦闘が一時停止された。しかしイスラエルは「停戦合意」を否定。イスラエル軍は連日攻撃を続けている。先月末、ハマスに捕らえられた人質6人が遺体で見つかったことをきっかけに、イスラエル国内では停戦と人質解放を求める大規模デモが起きた。停戦合意に至っていれば殺害を防げたと市民たちは考えている。ネタニヤフ政権は方針転換を余儀なくされ「転換点」が来るのでは?との期待感も出ているが、果たしてその行方は...?
ゲストは、中東など世界の紛争を報じてきた軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏と、中東情勢に詳しい現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏。停戦協定の行方とガザ侵攻の現状について、徹底分析する。


9月17日(火)
「反撃開始プーチン氏の思惑とウクライナ『戦争終結計画』の行方」

ゲスト:兵頭 慎治(防衛省防衛研究所研究幹事)、小谷 哲男(明海大学教授)

ロシアのプーチン大統領がついに領土奪還作戦を開始した。先月、ウクライナが越境攻撃を行なったロシア領クルスク州でロシア軍はいくつかの集落を奪還したと主張。東部の要衝ポクロフスクでも攻勢を強めているロシア軍。最前線で何が起きているのか?戦線の拡大を続けるプーチン氏の思惑とは何か?一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は「戦争終結計画」を米国、国際社会に提示する準備を進め、越境攻撃もこの計画の一部だと主張している。また、ウクライナ戦争への対応は米大統領選の焦点の一つにもなっている。ハリス氏、トランプ氏は「戦争終結」への道筋をどう描くのか?
ゲストはロシアの政治、外交、安全保障が専門の防衛省・防衛研究所研究幹事の兵頭慎治氏。国際関係、安全保障が専門で米政権に独自のパイプを持つ明海大学教授の小谷哲男氏。ウクライナ、ロシア、そして米国の視点から最新のウクライナ情勢を読み解く。


9月18日(水)
「ハリス氏とトランプ氏のどちらに勢い? 米大統領選は最後まで混戦か」

ゲスト:海野 素央(明治大学政治経済学部教授)、豊田 祐基子(ロイター通信日本支局長)

混迷の米大統領選。15日に南部フロリダ州でゴルフをしていたトランプ氏の近くで、銃を所持していた男が拘束された。FBI(連邦捜査局)は暗殺未遂事件とみて捜査を始めている。無事だったトランプ氏は7月にも選挙集会の演説中に銃撃されたばかり。トランプ氏は今回の容疑者がハリス氏の「言葉を信じ行動した」と語り事件を誘発したと批判するが...。相次ぐ事件で、今後の選挙戦への影響に関心が集まっている。ハリス氏は支持率が拮抗する中、10日に行われたトランプ氏とのテレビ討論会を優位に進めた。人工妊娠中絶や議会襲撃事件などで、トランプ氏を追及。CNNテレビの緊急世論調査では、63%が「ハリス氏勝利」と回答。選挙戦終盤に向け、ハリス氏の勢いは加速するのか?それとも最後まで混戦が続くのか。
ゲストは、2008年から民主党陣営で大統領選の実地調査を行う明治大学政治経済学部教授・海野素央氏と、長年にわたり米国情勢を取材するロイター通信日本支局長・豊田祐基子氏。残り50日をきった米大統領選。結果を左右するサプライズは起こるのか?激戦州を含め、今後の動向を探る。


9月19日(木)
「告示から一週間 "自民党総裁選" 戦いの行方は」

ゲスト:久江 雅彦(共同通信特別編集委員)、佐藤 千矢子(毎日新聞論説委員)

今月12日に告示された自民党総裁選挙は、9人の候補者が全国行脚して自身の政策を訴えている。選挙戦の序盤での各社世論調査では、小泉氏と石破氏が一歩リードの様相だったが、選挙戦が進むにつれて情勢は大きく変化したのか。中盤戦では小泉・石破・高市氏3候補による熾烈なトップ争いが鮮明となった。決戦投票を見据えた終盤戦では、3候補の支持がどう変化していくのか。決選投票で大きなカギを握る国会議員票の行方をめぐって、各陣営と自民党議員の駆け引きも激化しているという。
ゲストは共同通信特別編集委員の久江雅彦氏と、毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏。27日の投開票日を前に、各候補者はどのような戦略で勝利を目指すのか、政治取材の最前線から最新情勢をお伝えする。


9月20日(金)
「側近が激白! 岸田政権3年の足跡と"派閥無き"総裁選」

ゲスト:木原 誠二(前内閣官房副長官 / 自民党幹事長代理・政調会長特別補佐)

永田町は自民党総裁選を27日に控え、あわただしい動きが続く。史上最多の9人が立候補する形となった今回の総裁選は、地に落ちた国民の自民党に対する信頼回復をかけた正念場だ。各候補者の議論にも熱が入る。一方、3年にわたり政権を担い多くの実績を残した岸田総理は、政治とカネの問題に決着をつける形で退陣を決意した。ぎりぎりまで再選を模索したといわれるが、出馬断念に至るまでに何があったのか?総理の心中は?
番組では、最側近として岸田総理を支えてきた木原誠二氏をゲストに迎え、岸田政権3年の実績を振り返りつつ、出馬断念に至った背景や総理の思い、世間が注目する"派閥無き"総裁選で自民党がどう変わるのか?聞く。