第20話  

語り合い、花火をして、かけがえのない時を過ごした陸安然(りく・あんぜん)と穆川(ぼく・せん)。「また明日」――そう言って去っていった彼の姿を、安然は涙を流しながら見送る。自室に戻り、穆川からの贈り物を眺める彼女の胸中には「明日になれば、あなたは私を嫌いになる」という言葉が渦巻いていた。深夜、安然は穆澤(ぼく・たく)のもとへ。今さら何の話があるのだといぶかしがる穆澤に対し、安然は告げた。「側室としてお迎えください」と...。