第19話  

陸軽舟(りく・けいしゅう)の罪が濡れ衣であると話し、彼を放免してくれるよう嘆願する穆川(ぼく・せん)。しかし、それに対する皇帝の言葉は、あまりにも無情だった。「陸家が握る船と港の権利を朝廷に渡すなら、父親を放免してやろう」。1人では埒が明かないと協力を求める弟を、穆澤(ぼく・たく)は一蹴する。その一方で彼は、安然(あんぜん)が直接自分に泣きついてきた際には、軽舟の無実を証明してもよいと考えていた...。