第11話  

勢力を拡大するため、重臣の厳(げん)尚書を懐柔しようと目論む穆澤(ぼく・たく)。彼は、出来の悪い厳の息子・子韫(しうん)を科挙に合格させ、父親を抱き込むことに。そして、この策を成功させるべく、陸安然(りく・あんぜん)を利用しようと思い立つのだった。一方、当の安然は、弟を伴い瀚京(かんけい)へ。都に戻ってすぐに彼女が向かったのは慶(けい)王府だった。そこで霊奚(れいけい)を折檻する欣然(きんぜん)の姿を見た安然は激昂し...。