第10話  

「殺すなら、さっさと殺せ」――逃れられぬと知り、声を荒らげる高承賢(こう・しょうけん)。しかし、彼に利用価値があると踏んだ穆澤(ぼく・たく)は罪を帳消しにして、忠誠を誓わせるのだった。その結果、支援米強奪の罪は柴広(さい・こう)1人が被ることに。兄の采配に納得のいかない穆川(ぼく・せん)は抗議するが、結局は口をつぐまざるを得なかった。煩悶する穆川の前に現れた陸安然(りく・あんぜん)は、「自分をしっかり持って」と告げ...。