第140回 北海道旭川市で大自然と老舗の酒場を満喫
今回の舞台は、北海道第2の都市・旭川市。 北国の観光や交通の要所として栄え、周囲には雄大な大雪山連峰や十勝岳連峰を臨む、大自然と都会が程よく調和した街です。その北の大地のはずれで、太田さんが愛してやまない心あたたまる北酒場の名店をご紹介します。
旭川空港の南東に広がり、人気スポットとしてその知名度を上げている注目の景勝地「就実の丘」を訪ねました。ジェットコースターのようなアップダウンの道路、大雪山連峰・十勝岳連峰を一望できる広大な丘陵地。大自然が織りなす眩いくらいの美しさに、太田さん感動を噛みしめました。
旭川を代表する居酒屋「独酌 三四郎」。創業昭和21年の老舗で、太田さんの著書にも度々登場します。まずは焼燗でいただく「純米酒 風のささやき」。定番のお通しは酢大豆。食べ物のない時代に客はこれだけで呑んだとか。〆にしんと茹でアスパラは、風味豊かで豪快な北海の鮮味。そして豚モツ。炙ったモツに深みのあるタレが絡んだ、創業以来の伝統の味。包み込むような女将のもてなしと相まって、風雪を乗り越えた老舗ならではの懐の深さを堪能しました。