8月19日~8月23日

8月19日(月)
「緊迫中東情勢! イランの対イスラエル大規模報復は? 米国はどう出る?」

ゲスト:田中 浩一郎(慶應義塾大学大学院教授)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)

パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの最高幹部ハニヤ氏が、先月イラン訪問中に暗殺された。イスラエルは直接の関与について言及していないが、イスラエルによる犯行の可能性が濃厚だという。"メンツ"を潰されたイランはイスラエルに対する報復を宣言。俄然、中東情勢は緊迫の度を強めている。
米国はじめ西側諸国は、イランに対し自制を求めているが、イランはこれに反発。イランによるイスラエルへの大規模報復が近いのでは?との観測が出ている。アメリカはイスラエル防衛の構えを強めており、報復が実施されれば、この地域での大規模な戦闘に拡大する懸念がある。
ゲストは、イラン情勢に詳しい慶應義塾大学大学院教授の田中浩一郎氏と、アメリカ政治の専門家で上智大学教授の前嶋和弘氏。ハニヤ暗殺に至ったイスラエル・ネタニヤフ政権の思惑やイラン情勢とこの問題に対するアメリカの関与と今後の行方、さらに3カ月を切ったアメリカ大統領選への影響などを探る。


8月20日(火)
「ハリス氏さらに躍進か? 窮地トランプ氏の反撃」

ゲスト:安井 明彦(みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部長)、西山 隆行(成蹊大学教授)

アメリカ大統領選で大きな節目となる民主党大会。バイデン氏撤退表明以降、旋風を巻き起こしたハリス副大統領は11月5日の投票日まで、この勢いを維持・拡大できるのか?そして民主党内をまとめられるのか?ハリス・ウォルズ体制の大きな試金石となる。焦点の経済政策、移民問題にハリス氏はどう対応していくのか?
一方、世論調査で追い上げられている共和党トランプ氏はどんな戦略を描いているのか?ハリス陣営から「奇妙なやつら」と呼ばれたトランプ・バンス両氏の反撃とは?鍵を握る無党派層の動向は?こうした中、中東情勢はさらに不安定化している。アメリカ社会を分断するイスラエルとの関係、中東問題に両陣営はどう対処するのか?複雑な対立軸を読み解いていく。
ゲストはアメリカ経済・政治に精通する、みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部長の安井明彦氏と、比較政治・アメリカ政治が専門の成蹊大学教授の西山隆行氏。多様な視点からアメリカ大統領選挙の最新情勢を分析する。


8月21日(水)
「日銀利上げと株価の動向 経済先行きは不透明?」

ゲスト:大槻 奈那(ピクテ・ジャパン シニア・フェロー)、永濱 利廣(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

この1カ月余り、日経平均株価は荒い値動きが続く。先月11日に史上最高値の4万2224円を記録したものの、今月5日には過去最大の下げ幅を記録し、3万1458円まで下落。米国の景気後退に対する懸念が和らいだことで、日本の株価は再び回復傾向にあるものの先行きは不透明。今後の見通しは?
株価の動向は、今後の日銀の金融政策にどのような影響を及ぼすのか?先月31日に日銀は政策金利を0.25%程度にする追加利上げを決定。植田総裁は「さらなる金利の引き上げもありうる」との考えを示したことで、その後の歴史的株価の下落を引き起こしたとの見方がある。このタイミングで日銀の利上げ判断は正しかったのか?今後の早期の追加利上げは封印か?
ゲストは、国内外の金融市場について分析するピクテ・ジャパンのシニア・フェロー・大槻奈那氏と、マクロ経済の実証分析が専門の第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣氏。日銀の利上げ戦略や株価の動向、実体経済への影響など、日本経済の現在地を聞く。


8月22日(木)
「立憲泉・国民玉木両代表に問う! 迫る総選挙 政権奪取への道筋」

ゲスト:泉 健太(立憲民主党代表)、玉木 雄一郎(国民民主党代表)

岸田首相の退陣表明により永田町では早期の解散・総選挙の憶測が飛び交う。政権交代を目指す野党第一党の立憲民主党だが、野党連携が欠かせない。強い野党となるために必要なこととは?立憲・泉、国民民主・玉木両代表に問う。
物価高対策・安全保障・原発・憲法...。基本政策で両党の間にある隔たりとは?そもそもどのような社会を目指すのか?政権奪取のためには合流も?立憲・泉、国民民主・玉木両代表が本音で生激論!
ゲストは野党第一党・立憲民主党の泉健太代表と、国民民主党の玉木雄一郎代表。来月7日告示、23日投開票の立憲民主党代表選挙についても聞く。


8月23日(金)
「『第5次中東戦争は始まっている』元外交官が分析 緊迫の中東情勢」

ゲスト:中川 浩一(日本国際問題研究所 客員研究員 / 初代ガザ駐在外交官)
イラン中継:渡会 五月(共同通信テヘラン支局 支局長)

去年10月にイスラエルとハマスによる戦闘が始まって10ヵ月。ガザ地区での死者は、ついに4万人を超えた。その大半が女性や子供で、深刻な人道危機が続く。そんな中、米国など仲介国の呼びかけで、先週から停戦交渉が再開された。しかし、イスラエル側が米国の新提案を受け入れる一方、ハマス側は協議に加わらず、先行きは不透明だ。
さらに、中東に暗い影を落としているのがイランの存在だ。
先月末、ハマスの最高指導者ハニヤ氏を首都テヘランで暗殺され、面子を潰されたイランの最高指導者ハメネイ師は 「報復することが義務だと考えている」と宣言。米国のバイデン政権は、イランに自制を求めるが、停戦交渉の行方次第では中東の緊張は一気にエスカレートする。果たして、ガザ停戦への道筋が開かれるのか?イランの報復で中東の戦火がさらに広がるのか?
今夜は、中東のスペシャリストで初代のガザ駐在外交官を務めた中川浩一氏をスタジオに招いて、中東のいまを考える。さらに、共同通信テヘラン支局の渡会五月支局長と中継をつなぎ、イランの現状を探る。