第13話  若き秦王

ついに嬴政は秦王となった。呂不韋は相邦となり、嬴政の仲父の立場で今まで以上に強大な権力を持つ。年若い嬴政が王となったことを好機とみた趙は、楚に秦攻めを持ちかけるが、拒否され手をこまねく。そんな中、人質として馬鹿にしていた嬴政が王となったことに激怒した趙偃は、自身も太子の座を狙いはじめる。一方、呂不韋は天下統一を見据えて広く人材を求め、館には才を誇る者が多数詰めかける。その中に稷下学堂の俊才、李斯の姿もあった。