女王蜂

女王蜂 奈良の大財閥、大道寺家の当主・欣造は、娘・智子の見合いの妨害を予告する脅迫状を受け取る。手紙には、智子が男を不幸にする運命の"女王蜂"だとあった。この家の金庫番である神尾秀子は、思い余って探偵・金田一に調査を依頼。不安の内に見合いが始まるが、3人の花婿候補のうち2人が次々に殺害されてしまう。捜査を担当した亀山警部は、もう1人の花婿候補の遊佐を怪しむが、彼も死体で発見された。遊佐の死体の側にあった斧に付着した血液から、大道寺家の奉公人・印南が一連の事件の犯人だと断定されたが、その矢先に印南も殺害された。金田一は、印南の死に涙する智子を見て、彼女に事情を聞くことにした。そんな折、欣造が智子の義父で、昔、智子の実父・日下部達哉と友人関係にあった事が判る。大道寺家の一人娘・琴絵と恋愛関係にあった達哉は、智子の産まれる前に崖から転落死していた。達哉亡き後、欣造は琴絵に言い寄り、大道寺家に婿として入ったのだ。この話に興味を持った金田一は、25年前の事故を洗いなおす事に決めた。

出演:古谷一行、名古屋章、沢田亜矢子、墨田ユキ、原田芳雄、粟津號、嵯峨周平、藤原考一、清水冠助 ほか