第1回  

青山ハナ(山岡久乃)が、多摩川近くの自宅に下宿人を置くようになってから、早くも十数年たった。
最初は、主人の俊郎(高松英郎)の後輩、野田新八(山城新伍)を、ほんの短い間下宿させることにしたのだが、これが間違いのはじまり。
俊郎は、出世するとともに地方の支店を転々、家にはたまに帰ってくるだけ。一方、新八は十二年間住み続けるうえ、杉本久右衛門(西田敏行)、堀越洋次(小倉一郎)のふたりを青山家に連れてきた。青山家はいまや下宿屋同然。