第27話  

人質解放のため、ついに雍州王に自分が黒豊息であることを明かした豊蘭息。禁軍から杖で打たれ傷つきながらも雍州王のもとへ行き、分榭の名簿と如玉軒の商いの記録が書かれた上奏文を渡して許しを請う。何とか許しを得るも、豊蘭息の力を恐れた雍州王に内力(ないりょく)を廃され、そのうえ華純然を娶(めと)るまで人質は解放しないと言い渡される。衰弱して寝込む豊蘭息に一睡もせず寄り添っていた白風夕は、目を覚まさない彼に向かって素直な気持ちを語り始める。