第23話  

豊蘭息は急用があり同行することになった白風夕とともに、500人の弱兵を率いて良(りょう)城へと進軍していた。道中で烏(からす)の群れに出くわし、兵士たちは不吉だと恐れおののく。しかし、白風夕の機転によって士気は上がり、豊蘭息たちの軍は‟墨羽騎(ぼくうき)"と名付けられる。長年良城を支配する節度使(せつどし)の于鳴(うめい)は、豊蘭息の動きを警戒していた。良城に到着した豊蘭息は鐘離を影武者に立て、白風夕と街を散策していると、苦難にあえぐ民の姿を次々と目にして...。