第19話  

豊萇が昏睡から目覚めたと報告を受けた雍州王は、直ちに豊萇のもとへ向かい、突き落とした犯人を問いただす。しかし、豊萇はこれ以上百里氏に利用されないため、脚は治らず記憶も失ったと偽り、豊蘭息を冷たく扱う。それは弟を守るための兄の思いやりでもあった。その頃、玉無縁は血呪(けつじゅ)により衰弱していく己の身体に危機感を覚えていた。蘭因璧月を入手し血呪を抑えなければと焦る彼のところに、断魂門門主から黒豊息の正体が分かったと報告が入り...。