第17話  

亡き母の誕辰(たんしん)の祭礼を利用して百里氏を牽制することに成功した豊蘭息。怒りに震える百里氏は、豊蘭息と豊萇の仲を裂くため、「例の病のことを言いふらす」と豊萇を脅して戚(せき)国公の娘・戚澄(せきちょう)との婚姻を急がせる。その頃、雍州に滞在中の白風夕のもとを豊蘭息が訪れ、白建徳から隠泉水榭に偽の玄極令を使い天下を混乱させている人物を探って欲しいと頼まれる。その後、豊蘭息と白風夕はかつて豊蘭息が武芸の稽古に励んだ塔の上で夢について語り合い...。