第17話  反間の計

陳恭(ちんきょう)は、柳瑩(りゅうえい)に自分が新しい燭龍(しょくりゅう)であると明かし、次の標的は馮膺(ふうよう)だと話す。陳恭は十年前、李厳(りげん)の影武者となって馬秦(ばしん)と戦った父・陳黻(ちんふつ)が、郭淮(かくわい)に情報を流した馮膺のせいで資中県で戦死したことを恨んで仇を討つつもりであった。一方、北伐の決定を苦々しく思う李厳は、皇帝に授けられた先帝の玉帯の中から密勅を見つけ出し...。