第13話  

賭博に明け暮れ銭の工面に困っていた天霜門の弟子・顧宇(こう)の前に豊莒の侍従が現れ、会試(かいし)のお題を盗み出した人物の盧休穆(ろきゅうぼく)を始末するため、「ある悪人を殺して欲しい」と話を持ち掛ける。欲に負け暗殺を実行した顧宇は隠泉水榭の者に捕まり、永平君の屋敷に連行される。それを見た白風夕は永平君の屋敷に忍び込み、黒豊息と豊蘭息が同一人物であることを知る。事の一部始終を聞き終えた白風夕のもとに、顧宇が自害したと報告が入り...。