第15話  東に声して西を撃つ

陳恭(ちんきょう)は、連弩の設計図を取りに現れた高堂秉(こうどうへい)を取り押さえ、彼が白帝(はくてい)だと知った高堂秉は負けを認める。これを陳恭が馮膺(ふうよう)に報告し、設計図が譙峻(しょうしゅん)に返されると、荀詡(じゅんく)は、苛酷な拷問から解放された。その後、陳恭は翟悦(てきえつ)の亡骸を引き取って荀詡と共に弔うと、指を切って黄預(こうよ)への復讐を誓う。そんな彼に荀詡はある疑いを口にして...。