6月10日~6月14日

6月10日(月)
「24年ぶり!プーチン訪朝秒読み態勢!? 露朝接近両首脳の思惑」

ゲスト:平井 久志(共同通信 客員論説委員 / 元ソウル支局長)、廣瀬 陽子(慶應義塾大学 総合政策学部教授)

ロシアのプーチン大統領の北朝鮮訪問が秒読み段階に入ったか。去年9月、ロシアを訪問した金正恩総書記が、プーチン氏に直接招請し、プーチン氏側も快諾と報じられた。訪朝が実現すれば、正恩氏の父、金正日総書記時代以来24年ぶりとなる。
この間、ロシアはウクライナ侵攻に踏み切るも思わぬ苦戦を強いられ、国際的に経済制裁を受けている。プーチン大統領は、通算5期目をスタートさせた。一方、北朝鮮の金正恩政権は、「南北統一」を放棄し、韓国を「敵」と規定するなど南北統一政策を大転換した。いま、ロシアと北朝鮮が接近を図る両首脳の思惑とは...?
ゲストは、長年北朝鮮情勢をウォッチしてきた共同通信客員論説委員で、元ソウル支局長の平井久志さんと、ロシアと旧ソ連圏研究が専門の慶應大学教授の廣瀬陽子さん。ロシア、北朝鮮双方の思惑と、中国との関係や国際情勢全体への影響などを徹底検証する。


6月11日(火)
「プーチンの戦争に影響 プリゴジンの遺言とは?」

ゲスト:名越 健郎(拓殖大学客員教授)、鶴岡 路人(慶応義塾大学准教授)

昨年ロシアで反乱を起こし、謎の航空機事故で死亡したエフゲニー・プリゴジン氏は、愛国勢力の間で依然人気が高い。6月1日には墓石の前に銅像が設置された。露国防省や軍で逮捕者や更迭が相次ぐ中、プリゴジン氏と親しかった人物がプーチン政権で台頭。背後にある「プリゴジンの遺言」とは何か?「プーチンの戦争」に与える影響は?
一方、EU(欧州連合)の欧州議会選挙(定数720)が、加盟27カ国で行われた。右派や極右政党が躍進する中、今後のウクライナ支援への影響は?武器供与を強める欧州に対して、西側諸国に混乱を仕掛けるプーチン氏の「影の戦争」とは何か?
ゲストは、元時事通信社モスクワ支局長で拓殖大学特任教授の名越健郎氏。欧州政治と国際安全保障問題に詳しい慶應義塾大学准教授の鶴岡路人氏。戦争の長期化で試される西側の結束と、核で脅しをかけるプーチン氏の狙いを最新戦況を交えて読み解く。


6月12日(水)
「盛山文科大臣に聞く! 教員不足への対応策・旧統一教会問題・政治改革等」

ゲスト:盛山 正仁(文部科学大臣 / 自民党衆議院議員)

盛山正仁・文部科学大臣が生出演。教育界では今、公立学校の教員不足が深刻だ。長時間労働や給与体系などが背景にあるとみられている。文科省の中教審(中央教育審議会)特別部会は先月13日、盛山文科相に働き方改革に向けた方策を提言。政府は教員の待遇改善や残業削減に向け、具体的にどう対応していくのか?
文科省が去年10月、東京地方裁判所に請求した旧統一教会の解散命令は現在も審理が続く。これまでに解散命令が請求され確定した宗教法人は、2例しかなく、和歌山県に本部があった明覚寺の解散が確定するまでには実に約3年も要している。請求から8カ月、旧統一教会解散命令の行方は?
岸田首相が今国会での成立を目指す政治資金規正法の改正案は、衆議院を通過し、参議院で審議入りした。「政治とカネ」の問題で高まる国民の政治不信をどう払拭するのか?岸田政権が抱える重要課題について、盛山文科相に聞く。


6月13日(木)
「国会最終盤! 与野党最後の駆け引きと各党の思惑」

ゲスト:山田 惠資(時事通信社 解説委員)、岩田 明子(ジャーナリスト)

政治資金規正法改正を巡る論戦が参議院で本格化。自民党は野党が「ザル法」と批判する改正案を見直しせずに今国会中に成立させたい考え。波乱の終盤国会。与野党攻防の行方は?
改正案を巡っては、修正が二転三転し混乱。最終的には、岸田首相が公明党と日本維新の会とのトップ会談で決めたものの自民党内には不満の声が...。
ゲストは時事通信社 解説委員の山田惠資氏と、元NHK政治部記者でジャーナリストの岩田明子氏。今秋の自民党総裁選に向けて、水面下の動きはあるのか...。岸田政権と今後の政局を展望する。


6月14日(金)
「"皇帝プーチン"と"もしトラ" 岐路に立つ欧州NATO」

ゲスト:合六 強(二松学舎大学国際政治経済学部 准教授)
VTR出演:ブルーノ・テルトレ(フランス戦略研究財団副所長)

3年目に突入したロシア軍によるウクライナ侵攻。昨年からの反転攻勢につまずいたウクライナに対し、ロシア軍は北東部ハルキウ州に再侵攻、ハリコフ州で戦力を増強するなど、攻勢を強めている。
この状況に対し、欧米諸国は、ウクライナへの軍事支援を強化する方向に舵を切り始めた。アメリカは、これまで禁じてきた供与武器のロシア領内での使用を許可。フランスは、ウクライナ兵を訓練するための兵員をウクライナ領に派遣する計画を進めている。これまで、戦争の当事者になることを避け続けてきた欧米諸国は、今後、ロシアとの戦争に、どこまで介入していくのか?
そして、現実味を帯びてきたトランプ氏の大統領返り咲き。NATO・北大西洋条約機構からの脱退をちらつかせるトランプ氏の復権は、ウクライナ情勢にどんな影響を及ぼすのだろうか?番組は、フランスの戦略家・ブルーノ・テルトレ氏を取材。混迷を極めるウクライナ情勢を占う。