第14話  無中に有(ゆう)を生ず

定軍山に巡視に訪れた高堂秉(こうどうへい)が馬岱(ばたい)と酒を酌み交わしていた頃、偽文書で定軍山に入った荀詡(じゅんく)は密かに総成部の裏門の鍵を外す。一方、五仙道の精鋭を率いる陳恭(ちんきょう)は黄預(こうよ)が倉庫に火を放ったのを合図に総成部に侵入、軍技司から連弩の設計図を盗み出すと燭龍(しょくりゅう)との受け渡し場所へ急ぐ。だが、軍技司の校尉・譙峻(しょうしゅん)に疑われた荀詡は拘束されて...。