第11話  

雍州王は帝都で開かれる六合(りくごう)宴に、雍州を代表して誰を遣わすべきか悩んでいた。王宰相(おうさいしょう)は百里氏の指示により、豊莒がふさわしいと進言する。一方、持病の発作を起こした豊萇を助けた白風夕は、病の噂(うわさ)が流れることを恐れる豊萇に口封じのため命を狙われていた。覚えていないふりを通す白風夕に、豊萇は見張りをつけてひとまず彼女を生かすことに。そんな中、玄極令を返還するため帝都へ向かっていた皇朝が刺客に襲われ、玄極令を奪われてしまい...。