第9話  

骨肉の争いを避けるため雍州王は、無事帰還した豊蘭息を永平(えいへい)君に封じ、これ以上事件を深追いしないよう釘を刺す。必死に豊蘭息の捜索をしていた豊萇は、何も聞かされていなかったことに寂しさを感じるが、油断は禁物だと豊蘭息の身を案じる。一方、師妹(しまい)・白琅華(はくろうか)の養生のため、しばらく雍州に留まることにした白風夕ら一行。黒豊息は白風夕のもとを訪ね、一緒に雍州の街を散歩し楽しいひとときを過ごす。ところが、白風夕が足を怪我してしまい...。