第8話  

雍州の王宮では、豊蘭息が行方不明になり、第一王子・豊萇(ほうちょう)に疑いの目が向けられていた。豊蘭息の乗る船に穴をあけたのが彼の配下だったのだ。潔白を訴える豊萇に対し、雍州王は7日以内に豊蘭息を見つけ出すように命じる。その頃、黒豊息を介抱する白風夕ら一行は龍頭(りゅうとう)で下船し、物資を調達することに。隠泉水榭の息が掛かっている如玉軒(じょぎょくけん)を訪れた黒豊息は、看病のお礼として白風夕に美しい衣と簪(かんざし)を贈り、困ったときは如玉軒を頼るようにと伝える。