第3話  金蝉殻(きんせんから)を脱す

荀詡(じゅんく)と再会して嫌疑を晴らした陳恭(ちんきょう)は、共に曹魏の間諜・燭龍(しょくりゅう)の正体を突き止めようと動き出す。その頃、蜀漢では司聞曹を統括することになった輔漢将軍・李厳(りげん)が組織の粛正に乗り出し裏切り者を炙り出そうとしていた。また、荀詡は陳恭が連絡係にしていた車馬行・谷正(こくせい)を疑って接触を図るが、糜冲(びちゅう)も谷正の動きを追っており...。