第126回  紅葉の小松で地酒と絶品料理を堪能

今回の舞台は、石川県の空の玄関口・小松市。歌舞伎十八番『勧進帳』の舞台となった「安宅の関」があることでも知られています。小松は初めてという太田さんは、開創1300年を超える白山信仰の寺・那谷寺を訪ねました。

境内には山水画のような「奇岩遊仙境」をはじめ、重要文化財の歴史的建物が自然の景観に融けこんでいます。
「なんて気持ちいいんだろう!」
雄大な自然に包まれた寺で、心と身体をリフレッシュした太田さん。北陸でとっておきの景勝地を見つけたようです。

さて夕暮れ時、市内からやや離れた住宅街にその名店はありました。2015年開店 「酒と肴 むら田」。店内は明るく落ち着いた雰囲気で、地の素材を使った料理には定評があります。まずは地元酒蔵の農口尚彦研究所が醸す「純米 無濾過生原酒」。肴はアテの定番、ホタルイカ沖漬け。プリッとした食感と新鮮なワタの風味は、燗酒との相性が絶妙。フグ白子昆布焼は、白子に昆布の旨味がしみる逸品。珍しい漬けマグロカツは、自家製のつけダレにつけ込んだ人気メニュー。どれもが経験と職人技が光る料理の数々で、太田さん、食欲も心も存分に満たされました。

選りすぐりの日本酒と工夫を凝らした料理。おもてなしの心で奮闘する小松の名店をご紹介します。

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選
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