第2話  父の自害、そして兄との離別

チェオクは幼いころチェヒと言い、漢陽の弘文館副提学チャン・イルスンの娘だった。父が逆賊の汚名を着せられ自害。兄のチェムとも離れ離れになり官婢となった。左捕盗庁の従事官ファンボ・ユンは、県監の庶子だが武芸に励み勉学に努め、苦労を重ねて身分の壁を克服し、従事官になった。県監の家で奴婢として働くチェヒは、ユンと兄妹のように育ち、武芸を身につけた。