第39回 織田三兄弟・天下を継げなかった息子たち
「偉大な父を持つ息子たちの悲劇!」今回は天下人・織田信長の息子たち、織田信忠、織田信雄、織田信孝の三兄弟の敗北を紐解き、明日を生きるための教訓を探る。武勇に優れ、信長の期待が最も大きかった長男・信忠は20歳で家督を継いだ後、松永久秀に勝利し、荒木村重の反乱を鎮圧。甲州攻めの総大将を務め、宿敵・武田氏を滅ぼすが、本能寺の変で信長同様、自害を遂げる。信忠が明智光秀に打ち勝つ方法はなかったのか?
次男・信雄と三男・信孝は織田家の後継者をめぐり対立。信孝は柴田勝家と組み、羽柴秀吉の後ろ盾を得た信雄と戦うが、敗北し、壮絶な最期を迎える。四国攻めの総大将を任されるなど、武将としても有能だった信孝はなぜ、跡目争いに敗れたのか?織田家の当主となった信雄はその後、秀吉と対立。徳川家康と組んで激闘を展開するが、その渦中、秀吉と講和を結び、主従関係の逆転を許す。信雄が秀吉に屈した理由とは?
秀吉の家臣となり、天下統一事業に貢献した信雄。しかし、さらなる悲劇が待っていた。加増移封を拒み、なんと改易されてしまったのだ。さらに、関ヶ原の戦い後も苦難の道を強いられる。晩年は趣味の世界に没頭、信長の血を後世に残し、73歳まで生きた信雄。その知られざる胸の内とは?