4月8日~4月11日

4月8日(月)
「侵攻から3年目 どこまで続く?ウクライナ戦争とプーチンの野望」

ゲスト:廣瀬 陽子(慶應義塾大学総合政策学部教授)、遠藤 良介(産経新聞外信部次長兼論説委員・元モスクワ支局長)

ウクライナ侵攻から3年目に突入したロシア。政敵を排除して臨んだ先の大統領選挙は、8割を超える得票率で圧勝。盤石な体制で5期目に入ったプーチン大統領だったが、直後に首都モスクワで大規模テロという手痛い不意打ちを食らった。イスラム過激派ISの犯行声明にもかかわらず「ウクライナの関与」と強弁するプーチン氏の真意は?
今回のテロ実行犯にタジク人が含まれていた事が判明。タジキスタンは旧ソ連圏諸国でも最貧国だが、対ロ制裁のあおりで経済危機が進行しており、希望を無くした若者たちは、ロシアに出稼ぎに行くかISに加わるしか生きる道はない...とまで追い込まれているという。
一方、ウクライナ国内では、戦争の長期化で世論にも変化が現れ、「徹底抗戦」と「領土断念」に二分化し始めているとも...。
番組のゲストは、旧ソ連圏諸国の実態を見聞きして帰国した慶応義塾大学教授の廣瀬陽子さんと、先月まで、前線を含めたウクライナ国内を取材した産経新聞元モスクワ支局長の遠藤良介さん。ロシアとウクライナ、そして周辺地域のリアルな実態を明らかにし、今後の情勢の行方を徹底検証する。


4月9日(火)
「真相解明なき裏金処分 幕引きか?与野党に問う」

ゲスト:鈴木 馨祐(自民党 政務調査会副会長)、長妻 昭(立憲民主党 政務調査会長)

自民党は「裏金問題」で安倍派幹部ら39人の処分を発表した。党内外から処分の線引きが不透明との声が上がる中、「自民党再生」につながるのか、これで幕引きか?証人喚問を求める野党側の今後の対応は?
後半国会の焦点の一つが政治資金のあり方だ。「今後は政治資金規正法の改正に全力を尽くす」と強調した岸田首相。「政治とカネ」問題の決着へ与野党協議はどこまで進むのか?また外交も課題山積だ。11月の米大統領選を前に岸田首相は10日の日米首脳会談にどう臨むべきか?
ゲストは、自民党・政調副会長の鈴木馨祐氏、立憲民主党・政調会長の長妻昭氏。後半国会の論戦の行方や解散・総選挙に向けての動きなど、政策通の与野党論客がスタジオで生激論。


4月10日(水)
「速報!韓国総選挙 尹政権と日韓関係の行方は?」

ゲスト:池畑 修平(ジャーナリスト / 元NHK解説主幹)、徐 台教(コリア・フォーカス編集長)※リモート出演

韓国では国会議員を決める4年に一度の総選挙が、10日に投開票。まもなく就任から2年を迎える尹錫悦大統領の中間評価と位置付けられているが、事前の世論調査では、政権与党「国民の力」の劣勢が伝えられている。
韓国総選挙は内政の課題が大きな争点となるが、選挙結果によっては外交にも大きな影響が及ぶと専門家は指摘する。日韓関係では最大の懸案とされた元徴用工問題で、韓国政府が解決策を発表。尹政権で首脳同士のシャトル外交も復活した。しかし今後、両国の関係改善が停滞する可能性も...。
ゲストは、NHKで解説主幹・ソウル支局長を務めたジャーナリスト・池畑修平氏と、現地ソウルからリモートで出演する韓国人ジャーナリスト・徐台教氏。総選挙の最新情勢と共に、尹大統領の今後と日韓関係の行方を徹底議論。


4月11日(木)
「高市経済安保相に聞く 重要経済安保情報の漏えいどう防ぐ」

ゲスト:高市 早苗(経済安全保障担当大臣 自民党衆議院議員)

機密情報の保全対象を経済安全保障分野にも拡大する法案が9日、衆議院を通過した。政府は、今国会での成立を目指し、日本の安全保障に関わる「重要経済安保情報」へのアクセス権を、国が認めた人に限定するセキュリティ・クリアランス制度を導入する。
政府は、セキュリティ・クリアランス制度がないのは主要7カ国のうち日本だけと強調する。今後、諸外国と情報管理の足並みが揃えば、民間企業にとっても海外でのビジネス拡大のチャンスが期待されている。一方、資格を得るには国の適正評価が必要で、身辺調査に伴うプライバシーの問題や、情報漏えいの責任は企業なのか個人なのか法的位置づけも曖昧な点があるなど、運用面の課題が指摘されている。
ゲストは、高市経済安全保障担当大臣。先端技術や重要インフラなどの機密情報漏えいをどう防ぐか。セキュリティ・クリアランス制度の導入に向けた法整備の中身、運用面での疑問点を聞く。