第34回 武田信玄・名補佐役を亡くした悲劇
「武田家ナンバー2亡き後の運命!」今回は戦国最強とも謳われる武田信玄の敗北を紐解き、現代に通じる教訓を探る。父・信虎を駿河に追放し、武田家の家督を継いだ信玄は信濃に侵攻、諏訪氏、村上氏らとの激闘を制した後、越後の上杉謙信との大合戦、川中島の戦いに挑む。この間、当主・信玄の右腕として武田家を支えてきたのが信玄の4歳下の弟・信繁であった。
ところが、川中島最大の激戦となった第四次合戦で信繁は信玄の盾となり、壮絶な討死を遂げてしまう。信玄と強い絆で結ばれ、華々しい栄誉とは無縁の地味な仕事にも力を尽くしてきた信繁。名補佐役を失った信玄に待ち受けていた悲劇とは?
組織経営の専門家が信玄と信繁の関係性、さらに、両者の考えとと行動から読み解く兄弟ビジネスの見本とは?信繁亡き後、信玄は自らのカリスマ性を高め、より強いリーダーシップを発揮し、家臣団の統率を図る。もし、信繁が生きながらえ、信玄の補佐役を続けていたら、武田家にはどんな未来が待っていたのか?