第5話 幻の出会い
後宮の争いを避けようと甄嬛はわざと病を長引かせていたため、心無い太監たちは碎玉軒を去り、内務府も碎玉軒のことをないがしろにしていた。大晦日の夜、病のため宴への出席を免除された甄嬛は、倚梅園を訪れ「梅花」の詞になぞらえた願い事をつぶやく。すると暗がりから男に声をかけられ、甄嬛は姿を見られないよう自分は宮女だと告げその場を去る。声をかけてきた男が雍正帝だとは知らずに。
一方の雍正帝は謎の宮女を捜し出すよう蘇培盛(そはいせい)に命ずる。蘇培盛が見つけてきたのは、大晦日の夜、倚梅園で雍正帝と甄嬛のやりとりを盗み聞きしていた宮女の余氏だった。